意識高い系中島diary

都内在住。意識高い系大学生の見聞録。Twitter ID @Nakajima_IT_bot

金に魂を売るな

 

金はあればあるほどいい。きっとそれは間違いない。
ウルフオブウォール・ストリートでジョーダン・ベルフォートもそう言っていた。

 

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しかしだ。金に魂を売ってはいけない。僕はそう言いたいのだ。

 

僕自身、裕福な方ではない。奨学金を借りた上で、月々のアルバイトの収入から数万円を学費として収めている。


もし家が金持ちだったら、そんなことはしなくてもいいだろう。学費は親が出し、バイトで稼いだ金を自分のために使い、好きに遊べる。もしかしたらバイトなんてしなくても親が小遣いをくれるかもしれない。もっと金持ちなら、勝手に海外留学の費用を出してくれて、今頃アメリカで優雅に生活していたかもしれない。

 

そう、金があればなんでもできるのだ。

 

かつて六本木のクラブに大学の先輩に連れていかれたことがあったのだが、その人気のクラブは深夜1時にも関わらず大行列が出来ていた。真冬の極寒の中、僕らは寒さに震えながら列に並んだ。そんな僕を尻目に、ビシッとツーブロックを固めた色黒の男達は、僕らの倍の入場料を払い、並ぶことなく中に入っていった。ファストパスという訳だ。しかしここは夢の国ではない。金がものを言う残酷な現実だ。

金持ちは時間を金で買う。

僕らは0度に満たない気温の中、一時間半も外で待った。そしていざ中に入っても、おいしい思いをしているのは金持ちだ。クラブにはVIP席というものがあって、何万円も払うと豪華な席を用意され、美女を呼ぶことが出来る。金持ちは金を積んでシャンパンを頼み夜景を独り占めし、美女を隣に座らせる。そしてお気に入りのひとりを口説いて持ち帰るのだ。


僕はお酒を飲みすぎ気持ち悪くなり、気がつくと先輩とはぐれていた。煙草と香水の匂いに酔い、クラブの雰囲気に馴染目なかった僕は仕方なく一人外に出た。


午前4時。始発まで僕は散歩することにした。天を貫く六本木ヒルズ。煌々と輝く妖艶とも言えるその姿は、まさに”力”そのものだ。ゴールドマン・サックス、JPモルガン、Google。名だたる大企業をその中に宿している。なんとなくここで働けたらいいなあと、漠然としたあこがれを持っていた僕は、ベンチに横になりヒルズを見上げた。あそこからはどんな景色が見えるのだろうか。

 

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金は力だ。金さえあればこんな寒空の下、ベンチで横になることもなかっただろう。だけど、だけどだ。あそこで大盤振る舞いをする金持ちたちが、決して心まで豊かだとは限らないと。僕はそう思うのだ。

 

 

僕は1度、金銭面の問題を解決するためにいわゆるネットビジネスというものに手を出したことがある。1日中ネットにかじりつき、アクセス数やユーザーの反応に逐一対応し、金を稼いだ。はじめは上手くいかなかったが、やがて要領をえて、僕はかなりの額を稼げるようになった。いわゆるアフィリエイトというやつでとにかく集客する必要があり、試行錯誤を繰り返した。


しかしある時、ふとそれに嫌気がさしてしまったのだ。たしかにお金は入るが、それを維持するには本当に1日中張り付いてなくてはならない。この生活はかなり厳しかった。勉強をする時間も、ご飯を食べる時間も本を読む時間も寝る時間すら削って金を稼ぐのは性に合っていなかった。それにアフィリエイトは虚業に近い。自分がしたことで誰かが幸せになるわけでもなく、自分も何も得られない。それに真っ当な苦労をせずに稼いだ金は、簡単に使ってしまう。僕は普段のバイトで半年で稼ぐ額をひと月で稼いだが、いくらか学費に入れただけで、残りは特に欲しくもなかったブランド品を買ったりと意味の無いことに使ってしまった。


結局それを数ヶ月続けたが、そのあいだ増えたのは収入だけで、僕自身の能力は何も上がらず、達成感は皆無だった。


当面の学費の問題は解決されたが、四六時中金のことを考えたその数ヶ月はひどく虚しいものだった。


結局、金はあればあるほどいいが、稼ぎ方は気持ちのいいものであるべきだ。それに身の丈に合わない金を稼ごうとすると、犯罪に手を出してしまう可能性が高い。僕のしたアフィリエイトはたしかにお金は稼げたが、気持ちのいいものではなかった。それに楽に稼いだ金は一瞬で消える。ギャンブルで得た金をすぐ使ってしまうのはこのためだ。


やっぱり一番いいのは好きを仕事にすることなんじゃないかと思う。自分がしたいことをしてお金が稼げる。なんて素敵なことなのだろう。
ただ金を稼ぐことだけに魂を売ってはならない。最後には金をとったらなんにも残らない薄っぺらい人間になってしまう。僕はそんな大人にはなりたくない。

 

最後に先日話題になった奨学金破産の件について、もしこれから奨学金を借りる人がいたらぜひ読んでほしい。

 

僕が言いたいのは自分が借りる奨学金のことをよくよく調べてほしいということだ。

利子がどのくらいで、月いくら返し、返済期間は何年なのか。受験勉強に夢中な高校生はなかなかこのことに目がいかない。

でも奨学金は言ってしまえば借金だ。たとえば年100万円を借りて四年制の大学を出る人は、卒業と同時に400万円の借金を抱えて社会に出ることになる。

これはなかなかに大変なことだ。それに結婚する際にも、奨学金は大きな問題になる。相手からすれば、数百万円の借金を抱えた相手と結婚するという事にほかならない。人によっては奨学金が原因で別れるということもあるのだ。だから大学に入る前に、本当に奨学金のことは調べておいた方がいい。

 

一端の大学生が偉そうなことを書き連ねてしまったが、お金とは一生付き合わなくてはならない。お金には困らない生活がしたいけど、金に魂は売りたくない。そんなことを考えた1日だった。