意識高い系中島diary

都内在住。意識高い系大学生の見聞録。Twitter ID @Nakajima_IT_bot

マレーシア一人旅 運命の再会

 

 

<前回の記事>

 

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クールジャパンが敗北を喫した伊勢丹Japan Storeから出た僕はまだ朝から何も食べていないことに気がついた。

 

羽田空港で買ったおにぎりをクアラルンプール国際空港に着いてひとつ食べてからまだ何も食べていない。

 

さすがにお腹が減ってきた。おまけに外はうだるような暑さ。具合が悪くなりそうだ。

 

そのままブキッ・ビンタンの大通りを歩くと、パビリオンという巨大なショッピングセンターが見えた。

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この辺りはマレーシアの銀座と呼ばれる一角である。

 

このパビリオンも高級ブランド店が数多く入った商業施設だが、その地下はフードコートになっている。僕は早速中へ入った。

 

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高級ブランド店の間を通り抜け、地下に潜るとレストラン街が広がっている。

 

 

マレーシア料理を食べたかった僕は、地球の歩き方でおすすめされていたマダムクワンズに入った。

 

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メニューを開く。さすが高級ショッピングモールの中ということだけあり、これまで見てきた露店の食べ物と比べると少し高い。

 

僕は現地のオリジナル料理ナシレマッ(Nasi Lemak)を頼んだ。

 

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インディカ米にココナッツミルク、塩を加えて炊いた甘い風味のご飯に、カレーのようなソースがかかったマレーシア料理だ。チキンも乗っかっている。

それに加えて飲み物も注文した。

 

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びっくりするくらい甘い。そう、東南アジアの飲み物は一般的にゲロ甘く、ここマレーシアも例外ではない。レモン系のジュースを頼んだんだけど、半端なく甘かった。水が欲しくなる。

 

ついでなので、中にあるスーパーを見た。やはりお酒は高い日本と同じか、それ以上の値段だ。

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ついでに魔剤は日本よりも安かった。

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どういうわけかビアードパパの作りたて工房もあった。 

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そうこうしているうちに体の熱もだんだん引いてきた。

 

実はこの時ある問題が生じていた。朝にホテルに着いた時に確認したところ、持って来た変圧器がマレーシアのプラグと合わなかったのである。

このままでは充電ができない。未知の国でたった一人スマホもWiFiも使えないとなると完全に詰みだ。

 

何とかしてプラグを手に入れないと。

 

実はこの時、僕はある男と連絡を取り合っていた。

 

彼にどこでプラグを買えばいいか聞いたところ、ブキッ・ビンタンの近くにクアラルンプールの秋葉原と呼ばれる場所があることを教えてくれた。

 

 

今いる所から徒歩5分程度の場所にPLAZA LOW YATという場所がある。

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ここがマレーシアの秋葉原だ。中に入ると電化製品のお店で溢れている。

 

適当にお店を物色し、目指お目当てのプラグが一個100円で売られていたのでそれを購入した。

 

SONYなどおなじみの会社からサムスンなど色々な国の電化製品店が軒を連ねている。

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買い物を終え、地下のカフェでひと休み。マレーシアでは、ホワイトコーヒーという飲み物が人気だ。

 

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これまたバカみたいに甘い。注文がうまく伝わっていなかったらしく、ホットコーヒーが運ばれてきた。ミルクと大量の砂糖が混ざっているのだろうか、めちゃめちゃ甘い。しかしただのミルクコーヒーとは違う独特の味がする。とても美味しい。だんだん甘さにも慣れてきた。

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一休みを終え、僕はホテルに戻ることにした。実はこれから、さっきからずっと連絡を取っている男と会うのだ。

 

10分ほど電車に乗り、ホテル近くの駅に着く。

ホテルのエレベーターに乗り試しに最上階に行ってみると、近くのモスクが上から見下ろせた。

 

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いい眺めだ。この眺めもあって一泊3千円。このホテル、本当にいいな。

 

部屋に戻り30分ほど眠った。

 

実はこのブログ、すでに第4章に到達しているのだが、まだ旅行自体としては1日目の午後3時頃にしか過ぎない。

 

 

ここまで書きながら一体第何章まで続くのだろうかと少し不安になってきた。しかし実はここからが旅の本番である。しばし読者の皆さんにはお付き合い願いたい。

 

はっと目を覚ますと、LINEが入っていた。

約束の男がホテル前に着いたようだ。

 

このビッグMホテルはマックが下に付いている。そこのマックに入ると待っていた男がいた。

 

”Long time no see!!!”

 

僕はそう言うと彼と熱く抱き合った。

 

 

皆さんはこの記事を覚えているだろうか。僕が六本木で終電を逃しさまよっていた時、たまたま信号待ちしていた時に話しかけてきた外国人がいて、そのまま一緒にオールしたこの記事を。

 

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その時に一緒に六本木のクラブで夜通し遊び、最後に天下一品のラーメンを僕がご馳走した2人の外国人のうち、一人はマレーシア出身だった。

 

実はあの時既に僕はマレーシア行きの航空券を取っていた。だからひどく驚いたのだ。

 

”おお、俺2週間後マレーシアに行くんだよ!”

 

僕がそう伝えると、”まじかよ、なら来た時俺に言ってくれ!今日のお礼に喜んで車で案内するぜ!”と彼は言ってくれた。

 

あの日以来、僕らは連絡をとり続けていた。そして僕が日本を旅立つ日、”よしじゃあ1日目の夕方あたりに迎えに行くからホテルの場所を教えてくれ”と彼に住所を送っていた。

 

彼の名はウォン。

 

そのウォンが本当に僕を迎えに来てくれたのだ。

 

2週間前にたまたま六本木で終電を逃し、たまたま声をかけられ、たまたま一緒にオールした生まれも育ちも母国からして全く違う2人が、東京から遥か5300キロ離れたクアラルンプールで再会するなんて夢にも思わなかった。

 

僕は表現しようのない感動に震えた。彼は友達を連れてきていた。話を聞くと、彼ら全員がアメリカの大学に行き、先月そこを卒業したばかりということだった。

 

 

ウォンとその友人2人、アレンとマックスと僕との4人で街に出た。

 

彼の友達の1人のアレンは僕に丁寧にクアラルンプールの歴史について説明してくれた。

 

僕のホテルの近くには、二本の川が合流している場所がある。実は”クアラルンプール”という言葉には”泥の合流地点”という意味があるらしい。

 

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”だからこの2つの川は僕らにとってとても大切なものなんだ。だけど今はご覧の通りめちゃめちゃ汚いけどね。”

 

そう言ってアレンは僕に微笑んだ。

 

その川を超えるとムルデカスクエアが広がっている。ここはマレーシアがイギリスの占領下から独立したことを宣言した、言わば独立広場で歴史的な建造物が並んでいる。

 

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そのまま歩き、僕らはマレーシアの観光地の中でも人気のあるチャイナタウンへ向かった。

 

 

チャイナタウンまでの町並みは特徴的で、建造物は独特な形をしている。アレンは建築にもとても詳しいらしく、ここ一帯の建物はイギリスの西洋風の建物と中華風の建物が融合した趣のある町並みなんだと説明してくれた。

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今はこのように整然と建物が並んでいるが、昔二回の大火事があり、ここ一帯の建物はすべて木造だったため一面焼け野原になってしまったそうだ。

 

僕は何とかしてアレンの英語の説明に食らいついた。まだまだリスニングは上手ではないけれど、アレンが僕に何を伝えようとしてくれているかは分かった。歴史がわかると街を歩くのがさらに楽しくなる。

 

彼らは皆中華系だった。

マレーシアは異文化が混在した国で、町中には仏教やヒンドゥー教の寺、そしてイスラム教のモスクが混在している。

 

チャイナタウンに行く途中、寺に案内してくれた。

 

おそらく仏教の寺だったと記憶している。騒がしい町中から寺に入るとすっかり静まり返っており、線香だろうか、何か独特な香りが漂っている。

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彼らは礼をして中に入った。僕もそれに倣う。

 

”そうか、弘は日本人だったな!じゃあもう慣れっこだ!”

 

そう言って僕は彼らと一緒にしばらく寺を見学した。

 

 

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見学を終え外に出て少し歩くと、今度はヒンドゥー教の寺院があった。とても独特な外見である。

 

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入場料約9円を払って中に入った。

お経だろうか、不思議な節を持った読経が響き、ヒンドゥー教徒が瞑想をしていたりして厳かな雰囲気だった。

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土足で入ることは禁止らしく、僕らは靴を脱いで中に入った。石の床が冷たくて気持ちがいい。

 

床には普通に虫の死骸が転がっているが、あまり気にならなかった。

 

茶色に日焼けした、ヒンドゥー教徒のおばあさんが一心不乱にお経を唱えている。

僕はその姿に釘付けになった。

 

寺を出てチャイナタウンへ向かう。ここが盛り上がるのは夜かららしく、まだそこまで人は多くなかった。

 

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彼らは各々飲み物や食べ物などを買い、僕に少しずつ分けてくれた。飲み物は相変わらずバカみたいに甘い。

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ジュースを買うウォンとアレンとマックス。

 

よくもまあこんな暑い炎天下でこんな甘ったるい飲み物が飲めるもんだ。しかし彼らにとっては甘くない飲み物など考えられないらしい。

 

僕が”これは甘すぎる”と伝えても、”いやいや、まだ甘さが足りないくらいだ、こんな暑い日にはもっと甘いのを飲まなきゃ”と言っていた。正気かお前ら。

 

チャイナタウンを抜けると、西の空が黒くなってきた。雨が降りそうだ。ほどなくして雷が遠くに光るのが見えた。

 

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”さあ、次はどこへ行く?パビリオンにでも行こうか!”

 

とウォンが提案してくれた。 

 

僕は”ついさっきまでパビリオンにいたんだ。”と伝えたが、”いやいや、そんな一瞬じゃあそこは楽しめないよ。よーし、俺らが案内してやろう。”と言い再びパビリオンに行くことになった。

 

 

電車に乗り、再びブキッ・ビンタン向かう。

 

地下鉄から地上に出るなり、”ここがマレーシアのタイムズスクエアだ!”とアレンが言った。

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なるほど。さっきは気づかなかったが、確かにNYのタイムズスクエアのように見えなくもない。遠くにKLタワーも見える。空も暗くなり始め、街がネオンで照らされ始め一層大都会のような雰囲気を醸し出して来た。

 

パビリオンに入る。先程も説明した通り、ここは高級ショッピングモールだ。

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一緒に高級ファッション店などに入り、値札を見ては、おいおいこんな高いの買えるわけないだろうと愚痴をこぼしたりした。やはり先月大学を卒業したばかりということでどこかまだ大学生の子供っぽい一面もある。一緒にいてとても楽しい。

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ちなみにこのTシャツは19万円もした。高すぎる。全然日本より高い。なんだこの店は。

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ウィンドウショッピングを終え外に出ようとすると、ものすごい雨音が聞こえた。

 

 

スコールだ。

 

 

さっきまで確かに雲行きが怪しかったか、デパートにいた10分の間にありえないくらいの雨が降り外は雷が鳴り響いていた。日本から折り畳み傘を持って来ていたが、重いからとホテルに置いて来てしまった。

 

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雨が叩きつける通りを眺めていると、どこから現れたのか、この高級ショッピングモール街に合わないみすぼらしい格好をした少年が1人、ビニール傘を持って歩いていた。突然のスコールに戸惑う人にその傘を売るのだろう。ずぶ濡れになりながら1人道に立っている。

 

なんだか東南アジアらしい一面を見た気がした。

 

僕ら4人は宝石店の軒下に立ち、雨が止むのを待った。しかしなかなか雨も雷も収まらない。するともマックスが僕の肩を掴み、こう言った。

 

準備はいいか弘?走るぞ。

 

そういうと彼らは一斉にハンカチやタオルで頭を覆い走る体制に入った。僕も慌ててカバンを濡れないように服の中に隠し、パーカーのフードを被り、その上からさらに持って来たタオルを頭に巻いた。

 

 

ー3、2、1、GO!!!!!

 

 

彼らはそう叫ぶと、一斉にスコールの中へ駆け出した。

 

僕もスコールの中へ駆け出す。

 

激しい雨風が僕の顔を殴りつける。

 

一瞬周りが真っ白に光ったかと思いきや、それと同時に雷鳴が轟く。

 

雷までの距離は近い。

 

排水溝から溢れた雨で川のようになった道路を駆ける。

 

Welcome to Malaysia!!!!

 

先を行く三人が僕の方を振り返り叫んだ。

 

 

 

僕はスコールに打たれながら、笑顔で泣いていた。

なんて楽しいんだろう。夢みたいだ。

二週間前にたまたま日本で会い、たまたまオールし、一緒にラーメンを啜った青年とマレーシアで再会し、彼の友人と共にスコールの中を駆け抜けている。

 

こんなに楽しいことってあるのかな。

雨でぐっちゃぐちゃになりながら、雷が鳴り狂うクアラルンプールを走る。

楽しくて、嬉しくて、奇跡みたいで、涙が止まらなかった。

 

 

僕はこの瞬間を、この先、いくつになっても絶対に忘れないだろう。

 

 

 

 

向かいの建物に着いた。

びしょ濡れになった体と一緒に涙を拭いながら、僕らは彼らに

ーI am so excited!!!

と伝えた。

 

ーThis is Malaysia!!!

 

彼らはそう言うと、僕の肩をポンと叩いた。

 

 

 

 

その後は先程行った伊勢丹の中の日本料理店を歩いて回った。

 

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彼らは日本食は大好きということでしゃぶしゃぶや寿司屋に興味を持っていた。でもやっぱり値段が高くてあまり行かないらしい。

 

これと似たようなクオリティーでずっと安い店が郊外にはたくさんあるようだ。

 

僕らはパビリオン見学を終え、電車に乗った。これからウォンの車に乗せてくれるらしい。遠くにペトロナスツインタワーが見える。

 

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行き先はよくわからなかったが、とりあえず彼らについていこうと思い、電車に乗った。

 

マックスはその間ずっと、ポケモンGOをやっていた。マレーシアでも人気らしい。ポケストップもたくさんあった。

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途中でアレンは帰った。

とっさの出来事だったので、彼への心からのお礼を伝える間もなく、固い握手を交わしてアレンは電車を降りた。

 

彼にはマレーシアの歴史についてたくさん教えてもらった。現地で生まれ育った人から直接歴史を教えられるなんて本当に貴重な経験だろう。あってすぐに彼ら三人とはインスタを交換してある。あとでお礼を言おう。僕のフルオブサンクスを伝えるんだ。

 

 

その後、僕らは3人になり、電車を降りてウォンの車に向かった。

 

この時、一抹の不安がよぎっていた。着いた駅はさっきまでいたブキッ・ビンタンから15キロ以上離れた場所で、すでに日は沈みかけ、人気も街灯も少なくあたりは暗かった。

 

舗装されていない道を歩き、アレンの車に着いた。ドアを開け乗り込む。これからオススメの料理店に連れていってくれるらしい。

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現地の若者の車に乗り込んでドライブするなんて経験はなかなかできるものではないだろう。すでに僕はウォンともマックスとも友達になった気持ちでいたので安心して乗り込んだ。いや、もし気が変わって降ろされたらどうしようって少しは不安にもなったけど。まあ大丈夫だろう。

 

マレーシアの治安は決して言い訳ではない。今回は不思議な縁で彼らに出会い楽しいひと時を過ごしたが、現地であったばかりの人の車に乗るのは少しリスクがあるだろう。もし旅行にいった際には気をつけてほしい。

 

 

ウォンの車で僕らは霧雨の降るクアラルンプールを走り抜けた。

 

ラジオから洋楽のヒットチャートが流れる。僕らは一緒になって歌った。彼らは皆クラブが好きらしい。僕は全然英語の歌は歌えないけれど、彼に合わせてなんとなく歌い続けた。

 

マレーシアは車社会のようだ。

夜にもかかわらず、道路は混んでいる。30分程走り店に着いた。

 

そこにはウォンの友達がもう1人待っていた。彼と高校の同級生で名前はタカシといった。

  

”やあ。タカシっていう名前は日本では普通なんだろう?ならもう僕らは友達だ。”

そうと言って彼は握手を求めてきた。互いの手を握り挨拶を済ます。

 

どうやらここはカレー屋のようだった。僕はおすすめをお願いしますと頼むとバナナの皮に乗ったご飯とゴロッとしたカレーのルーのようなものがたくさん運ばれてきた。

 

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”いいか、弘、マレーシアでは手を使って食べるのが伝統的な食べ方なんだ。”

 

そういうとウォンは素手でご飯を掴み、ルーと掻き混ぜ口に運び始めた。

 

それを見て顔をしかめるマックス。そんな食べ方今では誰もしてないよと言っている。

 

 

でも、せっかくの機会だ。僕は近くにあった水道で手を洗い、素手でカレーを食べ始めた。とても美味しい。

 

一緒についてきた肉やピクルスのようなものは、かなりスパイスが効いていてむせ返るほど辛かった。しかしクセになる味だ。いける。

 

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そして、お決まりのマレーシア特有の甘ったるい飲み物。これがちょうど辛さを中和し、いい感じに熱を冷ましてくれる。

 

僕はマレーシアの美味しいご飯に舌鼓を打った。

 

食べ終えると僕らはタカシとマックスと別れ、ウォンと2人で車に乗り込んだ。このとき時刻は既に21時を回っている。もう観光客は危なくて外を出歩かない時間帯だ。

 

おまけに試しに地図アプリを開いてみると、ホテルから20キロ以上離れた場所に居た。しかもよく分からない地名である。この店は観光客は誰も来ない地元の料理屋らしかった。

 

ウォンは友達が経営する飲み屋に連れてってくれると言った。

 

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再び車に乗り20分ほど走り、とあるショッピングモールに入った。

 

既にほとんどのお店は閉店しており、開いている一部のレストランだけが大盛り上がりしていた。

 

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そこを通り抜けエレベーターに乗り上にあがり、誰もいない閉店した店の前を歩いて行く。本当にこの先に飲み屋があるのかと疑い始めたころ、一角に賑やかな店が見えた。

 

中にはたくさんの人がいた。ウォンが友人を見つけ、挨拶を交わし、僕を紹介してくれた。拙い英語ながら、僕は日本からきた大学生です。ウォンの日本旅行中に知り合いました。と自己紹介をした。

 

彼らは笑顔で僕を迎え入れ、好きなビールを飲めと言ってくれた。

 

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間もなくビールが運ばれてきて一緒に飲む。どうやらウォンの友達もたくさんいるらしく、気がつくと彼の友達と6人ぐらいで卓を囲んでいた。

 

 

僕は彼らと熱く語りあった。彼らの多くは一度日本に旅行したことがあるということでこれまた例外なく海外の大学を卒業した人達だった。恐らくウォンとその友達はマレーシアではかなりお金持ちに分類されるに違いない。

 

まだまだマレーシアは発展途上なのに、こんなにも海外の大学を出ている友達がいるのは珍しいのではないだろうか。おまけにウォンは自分の車を23歳の大学生の身ですでに持っている。

 

なぜみんなそんなに留学するのかと聞いたところ、マレーシアの政局はとても不安定で皆将来に不安を抱いているということだった。アメリカの大学を出て海外で就職先を見つける方がずっと安心ということだった。

 

実はさっきまで一緒にいたアレンとマックスも同じことを言っていた。彼らの専門は法律で、アメリカの大学で学び、これから弁護士になるということだった。ここにいるウォンの友達は経済や教育、広告など様々な分野を選考していた。

 

僕は理系だと伝える珍しがられた。これからはエンジニアの時代だ。君が羨ましいよと言われたが、恥ずかしいことに僕は勉強の方はさっぱりだ。色々質問されたが、それに答える知識も、理系単語を混ぜ合わせて答える英語力も持ち合わせていなかった。悔しい。もっと勉強しないと。

 

それでも彼らは僕の英語を褒めてくれた。あんまり日本人は英語ができないって聞いてたけど弘、お前は全然できるなと言ってくれた。素直に嬉しい。

 

 

彼らは日本の政治にも詳しく、安倍総理をどう思ってるかなど色々聞かれた。僕は政治に関してはどの政党を熱烈に推しているとかもないので彼らの専門的な話について行けなかった。断片的に聞いた話だとマレーシアには国王がいるけど国の象徴であって権限は何もないということだった。その点は日本と同じのようだ。

 

ちなみにその場にいた女の子の一人がお父さんが合気道の教室を持っているらしく、家には日本刀が飾ってあると言っていた。日本にもなんども言っていて、アニメが大好きだと言っていて盛り上がった。

 

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僕らは語り合いながらビールを飲んだ。ついでに明日の予定をまだ決めていなかったので、オススメの場所を教えてもらった。

 

僕はすっかり酔ってしまった。時刻は23時。朝6時前にマレーシアについてから18時間が経とうとしていた。疲れからか眠気も襲ってきた。

 

ウォンにお願いして、車でホテルまで送ってもらうことになった。

車に乗り、ラジオをつけ、僕らは歌いながら高層ビルが光を放つ大都会クアラルンプールへ向かう。

 

言わずもがな、ウォンはビールを飲んでいる。飲酒運転である。

さっきお酒飲んでたけど大丈夫なのかと尋ねると、なんだかんだ大丈夫だと答えていた。

本当かよ。

しかし当の本人はニコニコしながらラジオから流れてくる洋楽を陽気に歌いながら軽快にハンドルを切っている。

 

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そんなスリル溢れる20分のドライブを終え、ホテルについた。時刻は0時。

 

運転席に座るウォンと固く握手を交わし、お礼を言った。

 

”また明日も会おう。今日は疲れてるから仕方ないけど、明日は寝させないぞ!”

 

そういってウォンと僕は拳を付き合わせた。また明日もウォンに会える。どんなマレーシアを見せてくれるんだろう。期待に胸が踊った。

 

フロントにはまだ人がいて中からドアを開けてくれた。本当にこのホテルのお兄さんは親切だ。

 

部屋に入りシャワーを浴びる。眠い目を擦り、昼に買ったプラグを恐る恐る差し込む。ぴったりだ。スマホ、ポケットWiFi、携帯充電器を充電する。

 

目覚ましを7時にセットし、僕はベッドに潜った。

あまりにも濃いマレーシア1日目だった。

まだ1日目ということが信じられない。

 

明日はどんな冒険が待っているのだろう。

 

スコールの中を駆け抜けたあの瞬間を思い出しながら、僕は目を閉じた。

 

明日もまた冒険が待っている。ゆっくり体を休めよう。

 

翌朝7時に目覚ましがなるまで、一度も目覚めることなく、僕はぐっすりと眠った。

 

 

 

 

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