意識高い系中島diary

都内在住。意識高い系大学生の見聞録。Twitter ID @Nakajima_IT_bot

石原さとみのハートを射止めた男、SHOWROOM社長前田裕二「人生の勝算」が力強かった

 

 

その男は小学校二年生の夏に母親を亡くした。

物心つく前にすでに父親はおらず、8歳にして兄と二人で生きていく試練に直面した。

 

そして時は流れ2018年。なりたい顔No.1の女優・石原さとみの熱愛報道が取り上げられた。その相手こそ、先ほど紹介したSHOWROOM社長・前田裕二氏である。

 

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彼の著書「人生の勝算」には彼がいかにして逆境をはね退け、成功を掴んできたかが描かれている。彼の勝利は石原さとみを手に入れたことにとどまらない。

 

一見すると髪も長く、IT社長らしいチャラそうな彼だが、その生き様は波乱万丈そのものであった。今回はその一部を紹介しようと思う。

 

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1. 壮絶な少年時代

8歳にして両親がいなくなった前田少年はあらゆる困難に直面した。親戚の家を転々としたがうまくやっていけず、除け者扱い。そして一番の悩みはお金だった。

そこで前田少年が思いついたのが「音楽」でお金を稼ぐことだった。

孤独の身になった前田少年の心の支えはアコースティックギターだった。自分で作曲し歌う時間が何よりも癒しだった。この音楽を使ってどうにかお金を稼げないか。

そこで前田氏はギター片手に商店街に一人向かい、歌を歌った。

 

この行動力もさることながら、前田氏の将来のビジネス哲学の根っこの部分はこの時に生まれた。前田少年ははじめ、全く稼げなかった。そこですぐに考えを変えた。

 

「果たして自分だったらこんな小学生の歌に足を止めてくれるだろうか。」

 

答えは否だった。いくら自分で作ったオリジナル曲が素晴らしかろうと、他人からすれば知らない子どもが歌う知らない歌に過ぎない。そこで前田少年は「未知より既知」と作戦変更。おじさんおばさん世代なら誰でも知っているひと昔前の曲を必死に練習。この作戦はズバリ的中し、次第にお金が投げ込まれるようになった。

 

しかしその額は1日に数百円程度と生活するには全く足りない。

 

前田少年がライブをしたのは地元・東京都葛飾区や隣の足立区。

 

「もしかするとこのあたりに住む人は僕にお金を惠むほど余裕がないのかもしれない。」

 

小学生ながらこのことに気が付いた前田少年はなけなしのお金をはたいてお金持ちが多く住む街、港区・白金に移動。帰りの電車賃はない。ヒッチハイクでもして帰ろうと意を決し、電車に飛び乗った。

 

そしてこの作戦も成功。お金のあるおじさんおばさん世代にウケる曲を用意し、「あなた子どもなのにこの曲知ってるの?」と足を止める人も多く、お金も今までより多く投げ込まれた。

 

そして前田少年は自分が提供できるものは何かを必死に考え、お客さんとの絆を大切にした。

 

 

 

お客さんからリクエストがあれば

「じゃあ来週までに練習してくるので次も来てください!」

そういってお客さんと絆を結び、他の有名なアーティストとは生まれない絆を結んでいった。

 

その努力が実り安定してお金を稼げるようになった。多い時にはなんと月10万。この経験で体感した「絆の大切さ」は今後の前田氏のビジネスの根幹を支えるものとなる。

 

 

2. 誰よりもハードワークをこなした外資系投資銀行時代

 前田氏はその後猛勉強を積み、早稲田大学政治経済学部に進学。大好きなバンド活動を続け、全国ツアーの誘いを受けるほどの人気を誇るが、その道では一流にはなれないと見切りをつけ外資系投資銀行UBS証券へ。

 

外資系投資銀行といえば朝から晩まで働くハードワークと引き換えに得られる高額な給料がイメージされると思うが、前田氏はその中でもハードワークを極めた。

 

まず入社するにあたり自分を知らなければ何も始まらないと自己分析ノートを30冊も書いた。自分は一体何になりたいのか。それを突き詰めた結果、いつかは事業を興したいがその前に色々なビジネスを知っておこうと証券会社に入社した。

 

入社からずっと毎朝4時半から5時には出社し、誰よりも遅くまで残り仕事をした。一日の睡眠時間は3時間。がむしゃらだった。

 

しかしどういうわけか結果がついてこない。自分は誰よりも市場を知り尽くしている自信があるのに、クライアントは電話に出てさえくれない。

 

そこで登場したのが同じUBSで働く宇田川さんだった。

 

彼は昔、前田氏に「この業界に勉強はいらないよ。とにかく誰にでも好かれなくちゃいけないんだ。」と伝えたという。

 

そんなある日前田氏と宇田川さんは一緒にクライアントと会食へ。会食といってもさすがは外資系投資銀行。平日にも関わらずクラブでシャンパンを開けまくっての大騒ぎ。前田はそういう媚を売るような営業が嫌いで、UBSでも絶対的エースだった憧れの宇田川さんが自ら顔に落書きをして踊り狂い笑いを取る様をみて絶句した。

 

帰りのタクシーで、宇田川さんは前田氏にこんなことを言った。

 

「前田よ、仕事を舐めるな。」

 

お前の仕事は株の勉強をして適切な助言をすることじゃない。仕事はゲームだ。そのゲームのルールに従わないと成果は出ない。

 

前田氏はハッとした。いくら時間をかけて勉強をしようと、クライアントはそのことを知らない。その知識も実際に電話に出てもらえなければ無意味だ。電話に出てもらうためには自分を知ってもらい、好いてもらうしかない。

 

次の日から前田は早めに仕事を切り上げ、積極的にクライアントと会うことにした。一発芸だろうと腹踊り立とうとなんでもこなした。やってみれば意外に楽しく、会話も弾み世界がまたひとつ広がった。そして仕事も軌道に乗り出した。

 

少年時代の経験と同様、ここでも人との絆が大切なんだと分かった瞬間であった。

 

 

 

3. SHOWROOMで前田氏が目指すもの

その後前田氏はDeNAの南場氏に引き抜かれ転職。そこでSHOWROOMを立ち上げた。

最初は失敗続きでチームが解散の危機に瀕する試練もあったが、持ち前の逆境を跳ね返す力で乗り越えて来た。

 

前田氏が作ったSHOWROOMはアイドルから一般の人まで誰でもライブ配信ができ、観客はアバターとなりバーチャル空間のライブ会場でファンと一緒になって応援できるというストリーミングサービスだ。

 

無論このアイデアは、前田氏が少年時代に路上ライブをした経験が元になっている。

 

生まれた環境に縛られず、誰でも自由な表現をし、認められれば大きな舞台に立てる。そしてファンとアーティストが近い距離感で絆を育て一緒になってライブを盛り上げる。そんな世界を作りたい。そんな前田氏の願いが込められている。

 

実際に使ってみるとこんな感じだ。

 

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AKBグループから一般の人まで、色々な人が活動している。試しにライブ会場を覗いてみると...

 

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ステージに配信者が映し出され、観客席を色々なアバターが埋め尽くしている。リアルタイムでコメントができ、応援したいときはギフトを送ることができる。バーチャルの世界ながらアバターが忙しく動き回り、これが新しい時代のストリーミングサービスかと驚いた。

 

実際に中国の同様のサービスでは、100万円もするギフトが送られることもあり、中には月1000万も稼ぐ配信者がいるとのことだった。

 

前田氏の目は未来を見据えている。

 

「今は、動画でもっとリッチにコミュニケーションしたい、自分を表現したい、ずっと繋がっていたい、という潜在欲求が強くあるにもかかわらず、そのニーズが、ネット環境の制約というダムに、せき止められている状態です。」

 

現状動画などをWiFiのない環境でみればあっという間に速度制限にかかってしまう。しかしもう間も無く5Gの次世代高速通信の時代が訪れ、そのようなストリーミングサービスは一気に加速するだろう。と前田氏は予測する。そんな新時代の到来が楽しみでならない。

 

 

「人生の勝算」には前田氏の半生をはじめ、外銀時代、DeNA時代、SHOWROOM時代の出会いを通して彼が経験的に得た人生哲学が描かれている。

 

 

「人生のコンパスを持っている」ことこそが最も大切なことだと前田氏は語る。

どんな苦境に陥っても決してブレないコンパスこそが、自分を成功に導いてくれると。

 

 

前田氏のコンパスは僕らも予想し得ない新時代を、まっすぐに指している。

 

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