コミュ障でも会話を成功させる秘訣〜コミュニケーションはサービスだ!〜

 

 

最近恋愛系の記事を多く書いていて、僕はひたすら「とにかく行動を起こして経験を積め」と繰り返してきた。

 

「なるほど、じゃあやるしかない」と実際にこの記事を読んで行動を起こした読者の方もおり、思い切った結果うまくいった人がいる一方で、失敗してしまった人もいた。

 

それは仕方ないんだ。とにかく今まで0だった経験値を1にしたことに価値がある。それを糧に次に活かせばいいんだ。

 

しかし一方で何度チャレンジしても壁にぶち当たってしまう人もいる。

 

行動を起こしてご飯に誘ったはいいものの何を話していいか分からず気まずい沈黙が流れそのまま微妙な空気で終わってしまう人が多い。

 

何か話そうとしても「アッ...アッ...」とカオナシのごとく言葉が出せず悔しい思いをしたことのある方も多いだろう。

 

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先日もこんな質問が届いた。

 

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<参考記事>

www.nakajima-it.com

 

 

初対面の人と話すとき話題に困り緊張してしまうのは当然である。人と話すのが苦手ないわゆる「コミュ障」であればもっと苦労してしまうだろう。

 

しかしながらあなたが好きな女の子と初めてご飯に行ったりした時はお互いに知っていることも少なく、こういった会話が持たない気まずい状況にならざるを得ないだろう。経験がなければなおさらそういう状況に陥ってしまう。

 

そんなとき、どのようにしてコミュニケーションをとり、会話を盛り上げていけばいいのだろうか。

 

もちろん会話はアドリブである。いくらここで小細工を紹介したところで話している最中にとっさに思い出して使うというのは非常に難しい。そこで今回は会話を盛り上げる基本的な技術を紹介したいと思う。

 

 

1. 会話の構成要素は共通の話題か自分の話題の2種類しかない

 皆さんが普段友達と話す時どういう話題について話しているか思い出してみてほしい。最近自分がはまっていることや、バイト先の話、一緒に受けている授業の話やクラスの可愛いあの子の話などなど色々話題はあるだろう。しかしつまるところ会話の内容としては相手も知っている共通の話題か、相手の知らない自分の話題。この2種類しか存在しない。

 

そして相手との一対一でコミュニケーションをとる際にはこの2種類の話題をうまいバランスで使い、話を盛り上げていく必要がある。

 

特にあなたがほぼ初対面で気になる子とご飯に行った場合は共通の話題が見つかっていないことがほとんどだろう。そういった場合には、いかにして相手の好みを見付けるかが大事になってくる。

 

なぜならば共通の話題があればどちらも関心を持ち話に集中することができるからだ。一方的に自分が好きなものを話しても相手は興味を持ってくれないかもしれないし、相手の好きなものを聞いても自分が全く知らないものであれば話に集中するのは難しい。

 

とにかく何かお互いに知っている共通の話題さえあれば会話盛り上がるのだ。

 

いかにして共通の話題を見つけるかについてだが、これは探り探り行くとしか言いようがない。 相手の子が自分と同じサークルだったりバイト先の同僚だったりすれば話を進めるのは簡単だろう。

 

僕は最近Tinderでマッチした女の子とご飯に行ったりするのだが、そういう場合は共通の知り合いもコミュニティも無く、大学も違う場合がほとんどで全くもって共通の話題がない状態でやり取りをしてから会う。

 

事前いアプリでやり取りをして軽く相手のことを知っている程度だが、リアルに会うのはその場が初めてのためどう会話の切り口を見つけていくのか、そこが大切になってくる。

 

 

共通の話題を見つけていくテクニックを僕自身が用意しているわけではないが、例えば今であれば、夏休みどこか旅行行くのなどと話を振り、いくつか旅行先が出てくればそのうちの一つについて何かしら知っていることはあるだろう。それについて話していけばいい。 また相手のサークルやバイトを聞いてそれについて知っていることを話せばそれなりに盛り上がる。

 

共通の話題を見つけるのはそんなに難しいことじゃないんだ。

 

是非皆さんもまずは共通の話題を見つけよう。

 

共通の話題のいいところは自分が一方的に話すわけではないため、相手に話を任せることができる点だ。なかなか話し慣れていない人にとって自分が主体となってトークを進めていくのは難しい。 共通の話題であれば相手がある程度話し、それについて自分が思っていることを少しずつ話していくといった形で言葉のキャッチボールが成り立つのだ。

 

続いて会話のもう一つの種類、自分の話題についてたが、これはコミュニケーションの成功のためにはなくてはならない要素である。

先ほど紹介した共通の話題についてたがもちろんこれを使うことによって話が盛り上がる。しかし肝心の自分のアピールとしてはパンチが効いていない

 

この一対一での会話を通して自分という存在をアピールするためには、己の魅力を発信していくしかない。それはやはり自分について話すことから始まるんだ。

皆さんも生きていれば何か面白い経験をしたり、輝いた瞬間が必ずあるはずだ。それについて話していけばいいんだ。

 

ただここで大切なのは相手が分かるようにきちんと話すということである。この文章の後半でも書くがコミュニケーションで大切なのは相手への思いやりだ。自分が一方的に話を進めるということは、自分が分かれば満足。相手は知らなくてもいい、というわがままな態度を相手に見せつけるということに他ならない。相手を置いてけぼりにしないようにきちんとわかるように説明し、自分の話題について話すことが大切だ。

 

 

 

2. コミュニケーションはプロレスである

さあこれでコミュ障のあなたも気になることご飯にいって話題に困ることはなくなったはずだ。共通の話題を見つけ会話を盛り上げ、自分のことも話すことでアピールできたはずだ。

 

しかし話題が見つかってもそっから先うまくコミュニケーションを進めていくためにはバランスが大切になる。そこで頭にを入れていてほしいことがあるそれはコミュニケーションはプロレスだということだ。

 

よくある失敗として相手の話を聞く側に一方的に回り、自分の話をできなかったり逆に自分の話をしすぎて相手が引いてしまったりという両極端な例がある。そういった場合にはコミュニケーションはプロレスであるということを思い出してほしい。

 

プロレスには自分のターンと相手のターンがある。相手が攻撃する際はひたすらその攻撃を受け、相手のターンが終われば自分が今度は攻撃に回り、攻める立場に回る。コミュニケーションも全く同じなんだ。

 

先ほど自分の話題について話して魅力をアピールすることが大切と言ったが、一方的に話してばかりでは相手は引いてしまう。

 

ついつい夢中になって早口になったり、相手の知らない言葉を使ったり、そうやっておいてけぼりにしていけばただの自分語りでつまらない会話になってしまう。そうならないためにちょっとしたテクニックがあって、例えば会話中に「そこでさあ、俺そいつに言ってやったんだよ。そこで俺、なんて言ったと思う?」というような感じで簡単なクイズ形式にしてしまえば相手が自分の話題に入る余地を与えることができる。

 

こんな感じで自分のターンだとしても相手が話に入っていける余裕を持たせることが大切だ。

 

また自分についての話を相手に分かりやすく伝えるということは自分の知性をアピールすることに直接つながる。

 

例えば理系の人にどんな研究をしているんですかと聞いた時どんな勉強をしているんですかと聞いた時、電磁気を勉強していてマクスウェル方程式がうんたらかんたら、ラプラス変換をすることで時間領域からうんたらかんたらと話し出したところで相手の子は意味不明である。

 

 

ときたまいるのが相手の知らないような専門用語を使い、いろんな知識をさらけ出せば相手は自分の頭の良さに惚れると考える勘違い野郎だ。残念ながら全部間違っている。あなたが難しい数式を解けたところで相手の子は幸せにはならない。

 

それにも関わらず相手を圧倒するかの如く知識をひけらかしてしまう。そこには相手を思いやる気持ちが欠けている。

 

コミュニケーションはプロレスであると同時にサービスなのだ。

 

一方的に満足することをサービスとは呼ばない。

むしろそこで自分が勉強していることについて全く知識のない子に、例え話や噛み砕いた表現を使って分かりやすく説明すれば自分は難しいことを簡単に説明する力があり相手のことを思いやる余裕もあるというアピールに繋がる。とにかく早口で自分の知識をさらけ出し一方的に話すことはやめよう。

 

そして今度は相手のターン中にはグイグイ突っ込んだり話の骨を折ったりすることはせず聞き手に回ることが大切である。

 

実は意外にもこれができていない人が多い。例えば相手が「私、去年ニューヨークに旅行に行ったんだけど〜」と話し出してここぞとばかりに「俺もいったことあるわ!!!ニューヨークにあるあそこの店知ってる?!?!そこ友達と行ったんだよ!!!」何て急にここぞとばかりに自分の話題に持ってきてしまえば相手の話の腰が折られてしまう。とにかく相手のターン中は聞き手に回ることが大切なんだ。

 

そして相手のターン中には自分はあなたを思いやる余裕があるという姿勢を見せることが大切になってくる。

 

 

3. コミュニケーションはサービスでもある

さあここまで来ればあなたは自分の話題と共通の話題をバランスよく使い分け、自分が話すときは相手も会話に入ってこれるよう分かりやすい表現を使いなんとか話を盛り上げ、相手が話すときはきちんと聞き手に回れるはずだ 。その聞き手に回る際には、あくまで聞き手の立場を守りつつもコミュニケーションに参加している姿勢を示す必要がある。そのためには

 

 

(i)相手の目をしっかり見る

(ii)相手が分かるようなリアクションをする

(iii)適度に質問する

 

 

の三つが大切だ。

 

(i)相手の目をしっかり見る

相手の話を聞いている時間は、先ほど言ったようにプロレスで言えば攻撃を受ける時間である。その時間中は相手の話にしっかり耳を傾けなければならない。自分はあなたの話を聞いていますよという姿勢を相手に伝えるためにも、まずは目を見る必要があるんだ。

だいたい相手の目を見られない人というのは自分に自信がないように見え、減点対象になってしまう。結局持てる人間は自分に自信がある人間で、逆に言えば持てるためには嘘でもいいから自信があるように見せかけなくてはならない。

 

間違ってもスマホなんかいじったり、手元にあるおしぼりで遊んだりしてはいけない。しっかりと目を見て話を聞こう。

 

(ii)相手が分かるようなリアクションをする

続いてリアクションについてだがこれも結構大切で、「そうなんだ」とか「なるほどね」という相槌はもちろんのこと、時に目を大きく開いて驚きの表情をしたり、相手の話に笑ったり、顔をしかめたりすることも大切になってくる。

 

なぜこれが大切なのかというと、こと初対面や相手のことをよく知らないコミュニケーションにおいては相手は自分がどういう人間なのかを無意識のうちに探っている。

相手がどういう人間かを知るヒントとしてはまず第1に相手の話す内容からその人がどんな経験を積んできたか探ることと、そしてもう一つはどういう風に感情を表すのかということになってくる。

 

話している最中に無表情だったり、そっぽを向いていてはこの人と一緒になって付き合っていいのだろうかという不安な気持ちにもなるし、第一自分の話に関心がなさそうな人と付き合うということはまずないだろう。大げさでもいいからリアクションをして相手の話に興味がある。私はあなたの話に感動しているという姿勢を見せる必要がある。

 

(iii)適度に質問する

そして最後に大切なのが適度に質問を交えることである。

 

例えば相手の子が「私、ハナコと一緒になってね、その教授のとこに行ったのね」「あ、そのハナコってさっき出てきたテニサーのハナコ?」といった感じで質問をしたりすることで相手の話をちゃんと聞いているよとアピールすることができる。

 

それに相手の話を一方的に聞くだけでなく、こちらから質問を投げかけることで会話にもリズムが生まれる。とにかくコミュニケーションには攻めの時間と守りの時間があるわけだが、一方的になることだけはダメだ。適度に質問を交えることで充実した会話が生まれるだろう。

 

とにかく、コミュニケーションはサービスなんだ。相手を楽しませることが成功の秘訣である。これを胸に留めておこう。

 

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

さあここまで読んだあなたは初対面、もしくはまだあまり仲が良くない気になる子とサシでご飯に行ったとしても、まずは共通の話題を見つけそれについて盛り上がり、次に自分についてアピールするために自分の話を相手のリアクションを伺いながら上手にすることができるだろう。また今は相手が話すターン、今度は自分が話すターンと場の空気を読むことができるようになっているはずだ。

 

ここまでくれば及第点は取れるはずだ。さらに付け加えるとすれば、笑いを取ることができればなお良いだろう。

 

実は僕がこの記事を書こうと思ったのはこの本を読んだからだ。

 

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)

 

 

 

「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也さんの著書で、水野さんらが長年に渡って分析した面白い人の話し方から導き出したウケるテクニックが紹介されている。

 

この本では繰り返し「コミュニケーションはサービスだ」と繰り返され、思いやること、空気を掴むことの大切さが述べられている。先ほど同じことを書いたが、それはこの本から引用したものだ。

 

他には「ガイジン化」や「天丼」、「自分ツッコミ」といった様々なテクニックが紹介されている。

 

会話はアドリブという大前提に基づき、これらのテクニックを、実際に話している時に使うのは難しいだろうということを十分理解した上で、ビフォーアフターの形でケースごとに応用法を紹介している。読み物としてとても面白い。ちょっとやり過ぎなテクニックもあったりするが、これを一通り読めばどうすれば相手の笑いを誘うことができるかを理解することができるだろう。

 

相手が本当に面白いか面白いと思っているかどうかは別として、僕はそれなりに相手とサシで話す時笑いを取ることができる。ただそれは自分の中にウケる方程式があるわけではなく、会話の流れからぽっと話題に適したツッコミや例えを入れていくことができる。

 

ただこれはやはり経験がものをいうと思う。 例えばいつもは敬語で話す先輩に飲み会では急にタメ口を使って笑いを取れたりすることもあると思うが、普段いきなりタメ口を使えば怒られてしまう。もちろんこれは当たり前のことだが、会話において空気は本当に大切なもので、場の空気を読み間違えればウケる技術を使っても悲惨な結果になる可能性がある。

 

この本では場に応じて適切に使えば必ずウケる技術が紹介されている。ただ空気を読み間違えれば滑り散らかしてしまうため、いきなりこの本に書いてあることを実践するのではなく、ある程度僕が上に書いたことを実践し経験を積んでから使うといいだろう。

 

無理に笑いを取らなくても相手からの合格点は得ることはできる。気になる方は是非読んでみて欲しい。 番外編についているメールでのウケる技術も面白い。今はメールじゃなくて LINE が主流だが十分適用できる。是非手にとって読み、試してみてほしい。

 

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

<最後に>コミュニケーションのゴールはどこにあるのか

 

以上を守ればあなたは好きな子とご飯に行ったとき、少なくとも合格点は取れるはずである。最後になるが、そもそも会話のゴールとは何だろうかということを考えてみたい。

 

僕が思うにその日のご飯というか、二人の会話がうまくいったかどうかの判断基準は、相手にまだまだ自分と話したいと思わせたかどうかだと思う。

 

帰りの電車で先ほどの会話を思い出し、まだ話し足りないなとかああいうことも聞きたいなというふうに思わせればこっちのものだ。

 

もしそれがなければ次はない。結局のところ相手と自分の距離を詰めるのには LINE は貧弱だ。やはり文面でのやり取りには限界があり、直接でのコミュニケーションが一番大切になってくる。

 

ただその直接のコミュニケーションがうまくいかなければ永遠に次は来ない可能性がある。なぜならば話がつまらない相手ともう一度お金を払い貴重な時間を使ってまでご飯に行く気は起こらないからだ。

 

しかし一方で、たった一度のご飯で相手の気持ちをこちらに向かせるのは難しい。やはり何回かデートを重ねこちらを振り向かせる必要がある。そのためにも次回また誘っても来てくれそうな状態を作ることがゴールになるんだ。

 

まだまだあなたと話したいまだまだあなたについて知りたいことがある、逆にまだまだあなたに話したかったことがあると思わせることができれば、次は必ずあるはずだ。

 

そうなるためにもコミュニケーションはプロレスであり、かつサービスであるという意識を持ち、場の空気を大切にしながら会話を楽しめば、あなたがコミュ障であってもなんとか克服し、結果は付いてくるはずだ。

 

コミュニケーションに自信がないあなたも楽しく話して素敵な時間が過ごせるようになることを、心から祈っています。

 

<参考記事> 

www.nakajima-it.com

 

www.nakajima-it.com

 

 

 

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