「若いのに偉いね」を真に受けてはいけない

 

 

大学一年生の頃の僕は典型的な意識高い系だった。

 

バイト以外にお金を稼げる方法はないかとネットビジネスやらアフィリエイトやらをひたすらググりまくって調べ、とりあえずできそうなものは実践して、うまくいったものもあれば、ただ時間の無駄になったものもたくさんあった。

 

プログラミングスクールみたいなものに通ったこともあった。そのスクールは大学のOBが主催している教室で、無償で教えてくれた。アプリでも作ってぼろ儲けしてやろう、タダだし、というありきたりな動機で入ったスクールだったが、拘束時間が長いのと、全然前に進まないことにうんざりし、1ヶ月くらいでやめた。

 

一年生ながら就活イベントにいったこともあった。ネットでたまたま見つけた広告から申し込んで、コンサルやら金融やらの説明会に顔を出し、聞いても全然分からないのに、コクコク頷いて椅子に座っていた。

 

英語でスピーチするビジネスコンテストにも一人で出たことがあった。みんなが気合い入れて準備するなか、前日に思い出して作った雑なスライドで出場し、誰もカンペを見ないなか、僕だけずっとカンペを見ながら話していた。

 

仮想通貨に手を出したこともあった。結果は爆損。ろくに調べもせず、ノリでなけなしのお金15万を突っ込んだらその2週間後に大暴落が起きて、気がついたら15万が3万になっていた。

 

そんな感じでプログラミングやらセミナーやら投資やら、なんかイケてそうなものに手を出していた僕だが、そうやっていろんなことをやってる話を大人にすると、大抵褒められた。

 

プログラミングスクールの講師も、就職説明会にいた社員も、みんな口を揃えて

 

「若いのに偉いね」

「将来有望だね」

「こんな大学生初めて見たよ」

 

なんて言葉をかけてくる。

 

僕は悦に入っていた。

 

なんだよ。俺すごいんじゃん。

並大抵の大学生じゃないじゃん。

一歩、いや十歩くらいリードしちゃってんじゃないの?

 

なんて、大人の言葉に踊らされ、優越感に浸っていた。

 

今改めてあの頃を振り返ってみると、ちっとも偉くないことが分かる。

 

 

 

 

プログラミングを学んで、何かサイトの一つでも完成させたのか?

 

英語のビジコンに出て、入賞でもしたのか?

 

仮想通貨に投資して、一円でも儲けたのか?

 

答えはノーだ。何一つとして結果を出していない。

 

なのに大人は褒めてくる。

 

「偉いね」「すごいね」「有望だね」と。

 

実際のところ、彼らは何にも思っちゃいない。そんな学生なんて腐る程いるし、珍しくもない。

 

 

プログラミング教室に行くのが偉い?

コンテストに出るのが偉い?

投資を始めるのが偉い?

 

何にも偉くない。

 

始めるだけなら猿でもできる。

 

僕はただ大人に褒められるの気持ちいいってだけで、無意味な時間を過ごしていたのだ。

 

いや、すべて無意味と言うわけでもない。

 

仮想通貨をやって爆損した経験から、僕は何かを始めるときはよくよく調べる習慣が身についた。

 

そう、これが大事なのだ。

 

色々挑戦するのはいいことで、結果が出なくても仕方がないが、そこで終わったからと投げ出すのではなく、反省することが大事なのだ。

 

失敗して、反省して、次に活かす。

 

このサイクルがあれば、どんな経験も無駄にはならない。

 

 

もし今みなさんが、かつての僕のように周りの大人の声にいい気になっているのなら、一度立ち止まって考えてみてほしい。

 

「若いのに偉いね」

 

を真に受けてはいけない。別に何もすごくない。

 

申し込むだけなら

行くだけなら

話を聞くだけなら

猿でもできる。

 

そして周りを見渡せば、本当にすごいやつなんて無限にいる。

 

下を見るのではなく、上を見よう。

 

そうすれば日々の過ごし方も、良いものに変わっていくはずだ。

 

それではみなさん素敵な1日を。

 

 

 

 

 

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