上がりに上がったボヘミアン・ラプソディのハードル。それを優に超えてきたQueenの音楽、そして生き様。

 

 

TOHOシネマズ六本木前。

港区の見下ろす六本木ヒルズの下で、男が一人、歌を口ずさんでいる。

 

お気に入りのPasonomiのワイヤレスイヤホンをつけ、足でリズムを取る彼は、頭の中で、ウェンブリースタジアム7万2000人の観客を前にマイクを握っていた。

 

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ウィーアーザチャーンピオーン

 

あまりにも有名なこの歌と

 

ドンドンパッ!ドンドンパッ!ドンドンパッ!ドンドンパッ!

 

あまりにも有名なこのリズムしか知らない僕が、果たしてQueenの映画に夢中になれるのか。映画が公開されて間もない頃はそう思っていた。

 

しかし公開されるや否や、Twitter、Instagramはボヘミアン・ラプソディを賞賛する声で埋め尽くされた。

 

みんなが好きなものは認めない。

 

そんな尖った心は去年の暮れに捨てた僕は、みんながこんなに絶賛する映画なら面白いに違いがない。早く観に行かなくては。とはやる心を抑えるのに必死だった。

 

初めてボヘミアン・ラプソディの予告編を観たとき、僕はQueenのことなんてろくに知らないのになぜか泣いてしまった。

 

 

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大観衆を前に音楽を奏でる。地球上にこれ以上にかっこいいものなんて存在するのだろうか。

 

そんな舞台に立った伝説のバンド『Queen』。彼らの伝説を唯一超える、彼の物語。

 

このキャッチコピーだけでも泣けて来てしまう。なんと映画を観る前から泣いちまったわけだ。

 

 

 

そんなすでにお腹いっぱいの状況でボヘミアン・ラプソディがその期待を超えてくるのか。不安と期待を胸に、僕はTOHOシネマズ六本木に降り立った。

 

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TOHOシネマは上映の二日前から予約できるのだが、その二日前の朝8時の時点でかなり席が埋まっていた。

 

映画を観るときは日本橋かこの六本木のTOHOシネマで観る。

理由は簡単。この二つの映画館はどこよりも綺麗だからだ。

そして映画はどこで観ても値段は変わらない。

なら綺麗なところで観たいよね。

 

てなわけでデートで映画に行くときはぜひ六本木か日本橋のTOHOシネマズがおすすめだ。そして何よりこの六本木には超高音質の臨場感あるサウンドが楽しめるDolby Atmosがある。もうここに行くしかないわけだ。

 

さて、期待と一抹の不安を抱えながら映画館に入り、席につく。

 

予告が終わり、オープニングのあの20th CENTURY FOXの音楽が流れたときすでに

 

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「あ、これはヤバい」と鳥肌が立った。

 

そこから2時間13分。立ち上がって拍手を送りたくなる衝動を抑えながら、時に泣き、時に笑い、僕はQueenが駆け抜けた17年間を、夢中になって追いかけていた。

 

 

 

音楽の力は凄まじい。

僕は音楽は人並みに好きだ。勉強中もよく聞いているし、電車でもいつも聞いている。特に好きなジャンルがあるわけではないがボカロからJ-POP、洋楽、EDMまで幅広く聞いている。

 

気分をグッと上げてくれる曲。センチメンタルな気持ちにさせてくれる曲。勇気をくれる曲。初めてWALKMANを手にした12歳の夏から、僕にとって音楽は欠かせないものになった。

 

歌詞が、リズムが心を揺さぶり、脳に直接語響いてくる。そんな衝撃的な音楽体験はやがてWALKMANを飛び出し、ライブ会場、フェス、そしてクラブへと僕を連れ出した。

 

Queenは音楽で何億もの人の心を動かした。

20世紀最大のチャリティコンサート・LIVE AIDの模様は84カ国に衛星で生中継され、その言葉の通り、全世界の人々が彼らの演奏を観た。

 

かっこいい。

 

思わずそう言葉が漏れた。

ボヘミアン・ラプソディで描かれたQueenの生き様、特にフレディ・マーキュリーの生涯は、かっこいいの言葉に尽きる。

 

そして僕も、そんなかっこいい生き方がしたいと、六本木駅に向かう地下通路を歩き、ボヘミアン・ラプソディを口ずさみながら、そんなことを考えたのだった。

 

 

思えばこのブログも、本当にたくさんの人に支えられている。

顔も名前も知らない人に温かい言葉をかけてもらい、僕はここまでやって来た。

 

ジャンルは違うとは言え、ブログも人の心を動かす力がある。僕はそう信じている。

 

ウェンブリースタジアム7万2000人の観客は埋め尽くせないにしても、Twitterのフォロワーさんおよびブログの読者さんを合わせれば2万人弱の方がおり、仮にみなさんが集まったなら横浜アリーナを埋め尽くすことができる。そう考えるだけで、なんだかちょっと泣けてくる。これは冗談じゃなくて、本当の話なんだ。僕は今、2万人の観客を前に立つ自分の姿を想像して、本当にちょっと泣いている。

 

 

 

思い返せば、僕は高校生くらいの時から、いつか何万人もの前でパフォーマンスがしたいという密かな野望を持っていた。僕の根っこの部分には目立ちがりやな気質があって、人前に立ちたいという思いは人一倍もともと強かったのだけど、それ以上に大勢の前に立って彼らを感動させて観たいという夢が芽生えたのだ。

 

それは音楽でもいいし、スピーチでもいいし、ブログでもいい。いつかその夢を叶えたい。今日までその火は消えることなく、ここまでやって来た。そして伝説のバンドQueenは、まさに僕の夢の集大成とも言える。

 

彼らの生き様に憧れるのと同時に、僕は心から彼らと同じ舞台に立ちたいと思った。

 

そして彼らの音楽が、映画を見終えて5日が経とうとしている今も鳴り止まないように、僕も観てくれる人、読んでくれる人、聴いてくれる人の心に残るようなものを作り続けていきたい。そう強く思ったのだった。

 

 

ボヘミアン・ラプソディは多くの人の心に突き刺さってる。もちろん僕の心にも。

 

昔からのファンはもちろん、僕のような若い世代でQueenを知らない人たちの間でも人気なのは、彼らの生き様が僕らの憧れに限りなく近いからだろう。そして誰もが音楽が大好きだ。

 

上がりに上がったボヘミアン・ラプソディのハードルだったが、それを優に超え、Queenの音楽、そして生き様は僕の心に突き刺さった。

 

彼らの曲を大音量でライブのように聞くのは映画館でしかできない。

みんな。ボヘミアン・ラプソディ、観に行くしかない。

 

今すぐチケットをとってQueenに会いに行こう。

 

そして見終えたあなたの頭の中には、ボヘミアン・ラプソディの優しいピアノの旋律が鳴り響いていることだろう。

 

そして大歓声を前にマイクを持ち、その奇跡の歌声を天に轟かせるフレディのごとく、空を見上げ、自分に今できることは何か、自分にはどんな可能性があるのか、自分は誰かを感動させることができるのか。色々な想像が頭を駆け巡るはずだ。

 

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そんな痺れる体験が、君を待っている。

 

ボヘミアン・ラプソディ。絶賛公開中。

 

 

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

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