【北欧一人旅】 世界一幸せな無法地帯「クリスチャニア」でマリファナを。

 

 

<北欧一人旅前回の記事>

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救世主教会の400段の階段を登りきりクタクタになった僕には、まだどうしても訪ねたい場所があった。

 

その場所の名は「クリスチャニア」

 

コペンハーゲンのど真ん中にありながら「自治区」という立場を取るデンマークの異端児だ。

 

緑に囲まれた34ヘクタールの土地に850人の住人が住んでいる。その多くがヒッピーだ。

 

クリスチャニアに近づくと、さっきまでの伝統的な街並みから一変。ちょっとファンキーな雰囲気になってきた。

 

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壁の落書きがずっと続いている。この壁の向こうがクリスチャニアだ。

 

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しばらく歩いて門に到着。クリスチャニアには無料で入れる。

 

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クリスチャニアには独自の国家も国旗もある。

 

赤字に黄色い円が三つ並んだデザインだ。

 

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クリスチャニアの国旗

この三つの円は”Christiania”に含まれる三つの”i”の点を表している。

一方で一説には、朝までドラッグを楽しんだやつが空を見たら太陽が三つに見えたから。といったものまである。

 

そう。ここクリスチャニアではドラッグ、厳密にいうとソフトドラッグのマリファナ(大麻)が合法なのだ。

 

門を潜りクリスチャニアに入ると、いきなりマリファナ売買エリア、プッシャーストリートが広がっている。

あたりから漂う嗅いだことのないタバコとは違う煙の臭い。そう、マリファナだ。

 

ちなみにこのマリファナ喫煙エリアは撮影禁止。こっそりスマホで動画を取っていたら怖いお兄さんに”NO, PHOTO.”と言われてしまった。

 

クリスチャニアには法律がほとんどない。

あるのはたったこれくらい。

 

 

暴力禁止

自動車禁止

ハードドラッグ禁止(マリファナはOK)

 

 

追加で犬を鎖で繋ぐのと、マリファナを売ってるエリアでの撮影と走るのが禁止されている。

 

 

 

なぜ走ってはいけないのか。

それは危ないから。

ハッピーになって走って誰かとぶつかったら怪我しちゃうだろ?って感じらしい。

 

そう。こんなゆるいルールしかない無法地帯がクリスチャニアなのだ。

 

 

え、デンマーク政府を無視して勝手に自治国になってマリファナも吸える無法地帯だなんて、危なくないの?と思うかもしれない。

 

正直僕も入るまでは少しビビっていた。

急に観光客が減ってフードをかぶった若い体の大きな男が増えたし、壁は落書きだらけだし。

 

しかしそれは杞憂に終わった。

クリスチャニアは本当に世界一幸せな無法地帯だったのだ。

 

 

僕の感動を画像つきで紹介したいのだが、お兄さんに”NO, PHOTO.”と言われた僕は、クリスチャニア全域が写真撮影NGなのだと解釈してしまった。そのためクリスチャニアの写真が一枚もない。

 

そのためクリスチャニアを紹介しているページから引用させていただいた。

 

<引用元>

epmk.net

 

プッシャーストリートも観光客で賑わっていたが、その先もたくさんの人で賑わっている。

 

 

 

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引用元: https://epmk.net/christiania/

 

 

 

街にはいたるところに落書きがある。実はクリスチャニアの法律では落書きがOKなのだ。街全体が現代アートのようだ。

 

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引用元: https://epmk.net/christiania/

 

しばらく歩くと池があり、日向ぼっこをしたりしてみんなのんびりしていた。

写真を撮る人、絵を描いている人、犬と戯れる人。

 

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引用元: https://epmk.net/christiania/

 

無法地帯とは思えない幸せな光景に心を打たれた。

法はなくとも人は幸せに暮らすことができる。

そんなわけないと誰もが思うことが、ここクリスチャニアで実現されている。

 

クリスチャニア、別名「地上最後の楽園」

観光客もヒッピーも頭おかぴー奴らもオッパッピーも関係ない。

誰もがクリスチャニアの一部として、この浮世離れした小さな街で活き活きと暮らしている。

 

 

 

ルールにある通り、犬は本当に鎖に繋がれていない。

 

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引用元: https://epmk.net/christiania/ 

 

なんども犬がそばを通りかかったが、とっても大人しく、人に懐いていた。

 

さて、しばらく散歩を楽しんだ僕は、胸を躍らせながらプッシャーストリートに戻った。

 

先述の通り撮影禁止なので文字のみの説明になる。

 

プッシャーストリートでは小さな机にマリファナを並べたプッシャーがたくさんいた。少なくとも20人くらいが30mほどの通りにいたと思う。

 

すぐそばが喫煙所で、各々がマリファナを楽しんでいた。

 

中学の時、クスリで少年院に送られた野球部の後輩がいたくらい治安の悪い地元で育った僕だが、彼の注射痕を何度か見たことがあったが、クスリそのものは見たことがなかった。

 

実際に売られているマリファナは、主に葉っぱの塊とタバコの状態の二つが売られていた。葉っぱの塊はぱっと見、そこらへんの雑草を乾かして固めたようにしか見えない。

 

クリスチャニアの人、もしくはマリファナ慣れしてる観光客は葉っぱを量り売りしてもらい、あとで自分で加工して嗜むらしい。逆にマリファナ慣れしてない観光客っぽい人はタバコのものを買っていた。

 

 

タバコの値段は一本750円くらい。意外に安い。

クリスチャニアの人も観光客の人も一緒になって楽しんでいた。

 

ちなみにマリファナの中毒性はタバコより低いらしい。そんなもんなら日本でも合法化して欲しいものだが、そうは問屋がおろさないのだろう。大したリスクもなくハッピーになれるなら取り締まらずに自由に吸えるようにすればいいのに。

 

 

 

 

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10分後、しっかりとした足取りで僕はクリスチャニアを後にした。

服にはプッシャーエリアに充満していたマリファナの独特な臭いが染み込んでいた。

なんだか癖になる臭いだ。

 

 

コペンハーゲンカードが切れたので、歩いて観光する。

 

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20分くらい歩いて昨日訪れたニューハウンに到着。

やはりこの街は美しい。

 

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そしてこの旅初のまともなお昼を食べた。

これで2500円ほど。やはり北欧物価が高い。

 

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久しぶりのまともなご飯だからか、昨日からコンビニのサンドイッチで凌いでいた僕の胃袋が歓喜の声をあげる。

 

写真では見にくいが、オニオンの下に魚がある。なんの魚かは分からなかったが、酢漬けにされていてうまい。ただ黄色いソースの味が濃く、苦労して完食した。

 

さらに北へ歩く。

荘厳な雰囲気のフレデリック教会。

 

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さらに北へ歩くと、デンマークが生んだ童話王・アンデルセンの人魚姫の像があった。人気の撮影スポットだ。

 

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アンデルセンは、「人魚姫」をはじめ、みなさんご存知の「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」、「裸の王様」といった名作を世に送り出した童話作家だ。

 

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この美しい街で暮らしていたからこそ、数々の名作を生み出せたのだろう。

僕も歩いてるだけで気分がいい。

こんな美しい街を一人歩いている。

日本から遥か彼方のコペンハーゲンの地で。

こんなに楽しいことはない。

 

 

 

かなり歩いて目的地の港についた。なんと4kmも歩いていた。全ての荷物を背負って歩いているので足が痛い。ここから船に乗り、次の目的地へ向かう。その話はまた次の記事に譲るとしよう。

 

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さて、世界一幸せな無法地帯「クリスチャニア」

 

みなさんも訪ねてみたくなっただろうか。

 

コペンハーゲンを訪れる際にはぜひ足を運んで見て欲しい。

ヒッピーがマリファナを吸い、鎖に繋がれてない犬が闊歩し、池の周りで音楽を奏でたり絵を書く人がいる。

このカオスでありながら幸せな光景をぜひその目で見て欲しい。

 

彼らと一緒にマリファナを吸うのもいいかもしれない。

 

ただ、このクリスチャニアではマリファナがなくとも幸せになれる。

いや、マリファナなしで幸せだからこそマリファナが許されているのかもしれない。

 

ルールがなくてもハッピーになれる国、クリスチャニア。

 

あなたもぜひ一度ここを訪れ、自分の価値観がぶっ壊れる体験をしてみてはいかがだろうか。

 

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