意識高い系中島diary

都内在住。意識高い系大学生の見聞録。Twitter ID @Nakajima_IT_bot

「僕は君たちに武器を配りたい」を読んで投資について考えた

この世には数えきれないほどのビジネス書がある。

 

 

電車の広告には”この本を読んで人生が変わった!””この本に出会って仕事がうまくいくようになった!”など本当か嘘か分からない賞賛の声が並べられた吊り下げ広告が所狭しとぶら下がっている。

 

 

書店で真っ先に目につくのもビジネス書だ。相手の心を読むエッセンスが書かれた本や、プレゼンを成功させるためのテクニック本、交渉術の本が山積みされている。

 

 

意識だけは常に高い僕は一時期ビジネス書にハマっていた。

とりあえず書店の人気ナンバー1のビジネス書を買って読みまくった。

今まで買ったビジネス書は30冊を超えていると思う。

そんな僕がはっきりと言えることがある。

 

 

世の中のビジネス書に書いてあることは8割型同じだ。

 

 

これは一度でも読んだことがある人ならわかるだろう。結局のところ、成功法というのはどれも似たり寄ったりなのだ。それにビジネス書を読んで本当に成功して人生が変わった人なんてほとんどいない。もしビジネス書を読んだ人がみんな成功するなら、10万部売れた本は10万人の成功者を生んだはずなのに、いまだに景気のいい話は聞いたことがない。

 

 

こんな感じで僕のビジネス書に対する評価はかなり低いが、今回久々に買ってみた。というのも旅行中の移動に時間があるので空いた時間に本でも読もうと駅の本屋でたまたま手に取ったのだ。

 

 

それがこちらの本、”僕は君たちに武器を配りたい”である。

 

 

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今回買ったのはエッセンシャル版で、250ページ程度ですぐに読めた。

著者の瀧本さんは東大法学部を卒業したのちにマッキンゼーにつとめ、京大で教鞭も取っていた根っからのエリートだ。彼は本の中で、現代の若者に資本主義社会に対してゲリラ戦を挑めとメッセージを送っている。

 

 

この本のテーマは投資である。しかしこの銘柄に投資しろとか、月にいくら投資に回せなどお金についての投資を論じているのではない。大学時代の過ごし方や、就職、これからの未来に起こるイノヴェーションに対して投資家的に生きることで自由な生き方を手に入れる術を薦めているのである。その点で他のビジネス書とは大きく違い、とても面白く読んでいて飽きなかった。

 

 

本書のはじめに書かれた一節を紹介しよう。

 

 

大切なのは、不労所得を得ることではない。
投資家的に考える、ということなのだ。


それはよくあるインチキ臭い投資の本のように、「今すぐ投資信託やFX取引を始めよう」ということではない。「投機」ではなく「投資」の考え方を身につけること。「投機家」ではなく、真の意味での「投資家」になることだ。一攫千金を狙うのではなく、自分の時間と労力、そして才能を、何につぎ込めば、そのリターンとしてマネタイズ=回収できるのかを真剣に考えよ、ということなのだ。


重要なのは、まず資本主義の本質を理解すること。そして、そのメカニズムを正確に認識し、日々刻々と変わる情報を察知して、インプットを変えることで、アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えることだ。

 

 

ここにあるように、筆者は本書の中で”投機”と”投資”は全く異質なものだということを強調している。”投機”は一攫千金を狙ったもので、自分の成長につながらない一方、”投資”は自分を成長させ、能力を伸ばしそのリターンを得るためのものと捉えている。本書はそういった”投資”を通じて自分を豊かにする生き方を薦めているのだ。

 

 

 こんな感じで就活、転職、起業などについて投資家的観点で色々な見方を紹介している。ちなみに筆者は学生起業は必ず失敗するリスキーなものとして否定的な見方を示している。

 

 

というのもよく業界のことを知らずに起業した場合、すでにコモディティ化したサービスを違った形で提供するだけの会社になる可能性が高く、数年は若さと根性でなんとか売り上げを伸ばしてもそこからの伸び代がないと考えているのだ。

 

 

例えば学生時代に塾の講師のアルバイトの経験のある学生が学習塾を立ち上げたとしても、今では塾は星の数ほどある。いっとき若さと独自のカリキュラムで人気を博したとしても、すでに数え切れないほど存在するコモディティ化した塾の低価格である程度のクオリティのある授業に市場を奪われ、衰退してしまう危険性がある。

 

 

そういったリスクを考慮し、筆者は一度興味がある分野の会社に入り、その自分がいる会社をどうすればぶっ潰せるか考えた上でそこを辞め、起業することを薦めている。

そうすることで業界の研究ができ、何をどうすればイノヴェーションを起こせば良いかが見えてくるからだ。

 

 

その一例として牛丼チェーン店松屋の創業者、瓦葺利夫氏が挙げられている。

 

 

中華料理店を経営していた瓦葺氏は商売がうまくいかず悩んでいた時に吉野家の牛丼の味に感銘を受ける。そして吉野家に通い詰め味を研究しているうちに、社員とも知り合いになり自分の店と共同で仕入れを行うまでの関係を築いた。

 

 

そして遂に新しく出店する店の店長にならないかとの打診まで受けたのだ。

しかしそれを瓦葺氏は断った。

 

 

吉野家は確かにうまいが、味が濃すぎる。またメニューが単品だから、いくら牛丼好きでも毎日来ることはない。

それならば吉野家の業態をそのまま真似してメニューが複数あって毎日来られる店を作れば、必ず吉野家に勝てる。

 

 

そう考えた瓦葺氏は一念発起して起業、そして松屋を打ち立てる。皆さんもご存知の通り、吉野家に並ぶ牛丼チェーン店に大成長し、大きな成功を納めた。これも一度将来のライバルの懐に飛び込み、改善点を吟味したからこそなし得た偉業であろう。

 

 

そして筆者は今の資本主義社会でお金を稼ぐタイプは六種類あると説いている。

 

 

 

1.商品を遠くに運んで売ることが出来る人=トレーダー

2.自分の専門性を高めて、高いスキルで仕事をする人=エキスパート

3.商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることが出来る人=マーケター

4.まったく新しい仕組みをイノベーション出来る人=イノベーター

5.自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人=リーダー

6.投資家として市場に参加している人=インベスター=投資家

 

 

しかし最初の2タイプ、トレーダーとエキスパートはコモディティ化が進んだ現在の資本主義社会では居場所がなくなってきている。例えば商品を右から左へ流すトレーダーの仕事はインターネットの登場で大幅に必要性がなくなり、エキスパートの例としては、かつては石炭採掘の技術を持ったエンジニアは高給取りとして活躍していたが石油の登場により需要がなくなってしまった。このようにエキスパートは時代の変化に取り残されつつあるのだ。

 

 

マーケターも同様で、彼らは市場に商品を売り出す際、他製品との差異を生み出さねばならない。しかしコモディティ化が進んだ社会では低価格、高クオリティ化が進み、結局値段で勝負するしかなくなってしまう。結果、薄利多売の苦しい経営が迫られ、大きく成功することは難しくなってしまうだろう。

 

 

以上を踏まえ、これからの世界で生き残るためにはリーダーとして生きるか、イノベーターとして生きるか、インベスターとして生きるかのどれかしかない。

 

 

そして筆者が一押ししているのがインベスター、投資家として生きることだ。結局のところ働き方には2つしかない。

 

 

投資家として生きるか。投資家に雇われて生きるか。

 

 

もちろん自由な生き方が出来るのは投資家として生きる道だ。

 

 

そのためには今から長期的な目線で勉強するものや就職先、時代のトレンドを考えていく必要がある。何をするかは自分次第だ。専門性を高めるもよし、語学を磨くもよし、少額から投資をはじめるもよし、とにかく投資家的視点で物事を考え、将来リターンを大きく受けられるよう行動する必要がある。

 

 

僕の好きな言葉にこんなものがある。

 

 

したい人、10000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。

 

 

何か本を読んでやる気になった人が一万人いたとしても、行動に起こす人はそのうちの100人で、さらにそれを継続出来るのは1人しかいないのだ。つまり1万人に一人しか行動を継続することができない。しかし、成功するとしたら間違いなくその1人なのだ。

 

 

僕ら意識だけ高い人たちは本だけ読んでいい気になって何も行動しない人が多い。それではまったく意味がなくて、インプットしたものはアウトプットしなくてはならい。

 

 

僕もそう思ったのがきっかけで、このブログを始めた。何かをするときは文字に起こしてアウトプットするために真剣に取り組むようになったし、それ以前に外に出て新しいことにチャレンジしようという気持ちが芽生えた。ブログもなんとか継続できている。

 

 

とにかく行動に移し、継続させる。このビジネス書によく書かれたありきたりなことを実践できている人はあまりにも少ない。アウトプットするために本を読めばビジネス書だって役に立つはずだ。

 

 

僕も投資家的観点からトライすることを選び、ずっと続けていこう。

 

 

僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)

僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)