新型コロナの影響で飛行機がキャンセルになったのでお金で時間を買った話

2月末から1週間くらいアメリカ旅行に行ってきたのですが、当初は中国乗り換えの便で向かう予定でした。しかし新型コロナウイルスの影響で飛行機がキャンセルになってしまい、急いで直行便を予約し直すという事態になったので、今回は一連の流れと僕が考えたことを書いていこうと思います。

ガラガラだった羽田空港

今回予約したのは廈門航空の便で、成田→廈門→ロサンゼルスの便で、トランジット含めて22時間、往復で4万8000円という激安の便でした。僕は飛行機を予約するときはGoogleフライトで探しているのですが、過去の同じ便と比較してもかなり安い便でした。Googleフライトはめちゃめちゃ便利なので絶対使ってください。

予約したのが1月10日で、2月27日に成田出発で3月5日にロサンゼルスを出る便でした。しかしそれから20日後の1月30日に中国に廈門航空で行くはずだった友達から『私の便キャンセルになったんだけど、そっち大丈夫?』と言われ、急いで廈門航空に問い合わせたところ

『ただいま確認しましたところ、お客様の便は廈門で4時間待っての乗り継ぎが24時間待ってからの乗り継ぎに変更、帰国は3月5日ロサンゼルを出発し6日に廈門に着いたのち、最低でも3日空港で待機したのち飛行機に空きが出来次第のご案内に変更となりました。ただいまキャンセルを受け付けておりまして全額返金致しますが、この処置もいつまで可能か分かりませんので早めのご連絡をお願いします。』と言われました。

まず廈門航空の方から飛行機がそんなことになってるなんてメールでも電話でも何も連絡がなく、もしそれを知らずに全額返金期限を過ぎたら大変だったなあと思いました。最も格安航空の部類に入るのでサービスに期待してはいけませんし、大混乱の最中なので相手に期待しすぎるのもよくないです。そして空港から一歩も出られないのに行き丸一日、帰りは最低でも丸三日空港で待機なんてできるわけがありません。しかも調べてみると廈門空港自体何もなありません。ただの生き地獄です。

すでにロサンゼルスのホテルやバスを予約した後で、どうしても諦めるわけには行きませんでした。これはキャンセルするしかないと思い、Googleフライトで別の便を探したところ、出発1ヶ月前を切ってましたが奇跡的に安い直行便を見つけました。羽田発ロサンゼルス行きのデルタ航空の直行便で、往復で8万5000円です。Googleフライトによれば例年の同じ便と比較するとかなり安い値段とのことで、キャンセルを決めてから死ぬ気で調べ、1時間後にはこのデルタ航空の便を予約しました。

すぐに廈門航空に再度問い合わせ、キャンセルの手順を聞きました。公式サイトのメールアドレス宛に名前とパスポート番号を添付したメールを送信し、半日後に「キャンセルを受け付けました」とメールが来ました。その後翌月のクレジットカードに全額返金されたのを確認できましたので、この件は解決しました。

この件で学んだのは『意思決定のスピード』と『お金で時間を買う』ことの大切さです。『意思決定のスピード』については、過去にもっと飛行機が安くなるんじゃないかと旅を計画した際に値下がりを待っていたら、あれよあれよと値上がりし結果的に損をした経験がありました。今回も時間をもっとかければより安い便が見つかるんじゃないかと一瞬考えましたが、Googleフライトで例年と比べて安いと検索結果が出ている&すでにホテルなど予約済みでどうしてもアメリカに行きたいという状況を考慮した結果、多少高くても今すぐ予約した方が合理的だという決断に達しました。後日値段の推移を確認しても結果的に往復8万5000円が最安値だったので良い判断を下すことができました。

そしてもう一つ『お金で時間を買う』ことも身を以て学びました。当初往復4万8000円の廈門乗り換えの便を予約したのは、当然値段が直行便と比べて安いからです。トランジット込みなら22時間なら悪くないだろうという判断でした。しかし以前スウェーデンに行った際、上海でトランジットをしたのですが、現地のSIMがないとWi-FIにすら繋げなかったり、機内で見れる映画が日本語対応してない&席が狭くて快適ではなかったりしました。結果的にコロナの影響でキャンセルし、プラス3万7000円を払ってデルタ航空にしましたが、非常に快適でこの差額払う価値は十分にあったと思いました。

まずトランジットで往復約44時間、直行便で往復20時間とすると、その差は24時間=丸一日。時給1000円だとすると2万4000円失っている計算になります。たかが3万7000円をケチるために貴重な1日を何も身動きが取れない移動に費やすべきか、答えはノーでした。

そして今回デルタ航空で取った席がコンフォートプラスという座席で少し広めで非常に快適でした。映画も豊富で飽きずに楽しめましたし、機内サービスも充実してて美味しい機内食やお酒を堪能しました。僕は四六時中スマホを片手に生活してるのですが、飛行機に乗ってる間は使うことができません。使うことができないからこそ読書や映画を見てインプットの時間に使っています。今回も愛用してるKindle Unlimitedに本や雑誌をダウンロードして持っていって、飛行中iPadでずっと読んでました。

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かなり集中して読書に没頭できたのも快適なデルタのおかげです。それだけでもプラス3万7000円を払う価値は十分にありました。

かなり空いてました
パラサイトも見れた

そして何より直行便は体力の面でかなり役立ちました。もしトランジット込みでほぼ一日かけてアメリカに着いてたら、疲労で初日は寝て終わったことでしょう。今回直行便で広い座席で行くことができたので、十分体を休め元気な状態で観光をスタートさせることができました。帰りも同様で、連日の観光で疲れが溜まっているなかで寝て起きたら羽田についててすぐ家まで帰れるというのはとても快適な体験でした。

僕はこんな感じで、日頃何にお金を使って、その使い道はお金以上の価値を生み出したかをずっと考えています。ランチに払った1000円にはその価値があったか、さっき見た映画は1800円の価値はあったのか、今読んでるこの本は1200円の価値以上のものを提供しているのか、などなど。一見ケチ臭いように見えるかもしれませんが、この考える習慣は非常に大切だと僕は信じています。今回プラス3万7000円を払い取ったデルタ航空の直行便は、確実に3万7000円以上の価値を僕に提供してくれました。

コロナウイルスの影響で少し大変な思いをしましたが、改めてお金の使い道について考え直すきっかけになりました。飛行機に限らず、コロナの影響で今まで体験したことない場面に遭遇することも多々あるかと思いますが、ただ『ありえない』と腹を立てるのではなく、「こんな方法もあるのか」と新しい考え方に出会えるきっかけにできると良いんじゃないかなと思います。

それでは素敵な1日を。

 

この全てのお金の使い方を合理的か考えるという習慣はこちらの本から学びました。素晴らしい本なのでぜひ読んでみてください。

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