僕は映画を観るのが好きだ。Amazonプライムでダウンロードした映画を電車で観るし、気になる作品があれば劇場まで脚を運ぶ。大きな画面、臨場感あふれる音声、独特の雰囲気。映画館は映画を観るために作られた場所だ。やっぱり家で見るよりも最高だし、お金を払う価値がある。
そんな訳で今回は気になっていた映画、ペンタゴン・ペーパーズ-最高機密文書-を観てきた。
舞台は1971年のアメリカ。ニクソン大統領の政権下、ベトナム戦争は泥沼化し、アメリカ国民の間には反戦の気運が高まっていた。
そんな中、政府がひた隠しにしてきた機密文書があった。
それが”ペンタゴンペーパーズ”
ベトナム戦争を分析、記録した国防省の最高機密文書だ。
物語はその文書を追うワシントンポストの社主、メリル・ストリープ演じるキャサリンと、編集主幹のトム・ハンクス演じるベンが政府と新聞社との間で奔走する様子を描いている。
僕は友達にめちゃめちゃオススメされてこの映画を観に行ったのだが、少し話が単調で飽きてしまった。これは僕の準備が悪かったからかもしれない。
まず物語の鍵であるベトナム戦争が、1970年代のアメリカにとってどんなに重要だったかが分からず、すっと入っていけなかった。それにニューヨークタイムズとワシントンポストの力関係もよく分からない。映画を観てわかったのだが、どうやら当時はニューヨークタイムズがアメリカ1の新聞社で、ワシントンポストはただの地方紙でしかなかったようだ。
それに加え、新聞社の仕事というのに全く興味がなかった。何かゴシップを追い求めハイエナのように嗅ぎまわり盗撮と何が違うのか分からないような取材をする彼らの仕事ぶりに抵抗があり、これまた登場人物に感情移入できない原因であったと思う。
ただこの映画はとてもタイムリーな映画だ。今まさに日本では森友問題で公文書の偽装が問題になり、公開されたバグダッド日誌は大きな話題を呼んでいる。
この作品でもペンタゴンペーパーズが流出したことによりアメリカは大混乱に陥った。面白いくらい今の日本と同じ状況である。
ここで求められるのはメディアの在り方だ。劇中では機密文書の公開は法に触れる恐れがあるとして見送ろうとする社員と、権力に屈せず報道の自由を守り掲載すべきだと主張する社員で意見が割れていた。実際、このようなせめぎ合いが今のメディアでもあるのだろう。
確かにそういった業界に興味がある人にとっては権力に屈せず我が道を往く記者の姿勢に感銘を受けるのかもしれないが、残念ながら僕はそうならなかった。逆に物語の大部分がこの機密書を巡る討論に費やされ、途中から飽きてしまった。
もうちょっと調べてから観にくればよかったのかもしれない。
それでも知り合いのジャーナリストになる友達はこの映画を絶賛していた。やっぱり興味ある分野の映画は観てる側も楽しめるものなのだろうか。
僕もそろそろサスペンス系の頭を使う映画に飽きてきたのかもしれない。たまにはミュージカルとか明るい映画が観たい。今一番ホットなのは”リメンバーミー”なのかな。
今週末にでも観に行こう。ちなみに僕は映画を観るなら、どうせ料金が同じなら綺麗で雰囲気のいいところに行こうってことで日本橋と六本木のTOHOシネマズをオススメしてます。いつかこの2つの映画館も紹介する予定です。
もしかすると週末そこに行ったら同じ場所で同じ映画を観ているかもしれません。
みなさん劇場でお会いしましょう。
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