何かを創造する楽しみって消費で得られる楽しさよりもずっと大きい

 

 

 

つい先日、けんすうこと古川健介さんのこんなツイートを目にしました。

  

 

けんすうさんは浪人時代に大学受験情報の匿名掲示板”ミルクカフェ”を立ち上げ、大学時代には”したらば掲示板”を運営する会社の社長に就任。のちに事業をライブドアに売却し、現在も様々なインターネットサービスを生み出している新進気鋭の起業家です。

 

 

僕は最近、インターネットの世界にさらにハマっています。昼夜新しいサービスが生まれては消えていき、何かがヒットしたかと思いきやまたそれを上回るサービスが生まれる。

 

めまぐるしく変わっていくネットの世界。匿名で質問を投稿できるSarahahが流行ったかと思いきや、Peingの質問箱が生まれ、あとを追うようにテルミンマシュマロと言った類似のサービスが誕生しているのは記憶に新しいことでしょう。

 

そんなけんすうさんの

 

”消費により人生を楽しくすることって、おいしいものも良い経験も良い映像も割と安く楽に手に入るようになった結果、みんな飽きちゃっているのかもなー”

 

というツイートはとても最近の僕に響くものがありました。

 

 

ブログを始める前、僕の楽しみはもっぱらお金を払って何かサービスを受けることでした。

 

こうやって書くとなんだか小難しいように聞こえますが、お金を払ってサービスを受けるというのはレストランでご飯を食べたり、映画館で映画を観たり、おしゃれな服を買ったり、そんな日常にありふれた娯楽をさします。

 

確かにお金を払うことで僕らは楽しみを享受できます。

 

最近流行りのあのパンケーキ屋にいきたい。あの芸能人が着ていた服が欲しい。あのアーティストのツアーにいきたい。そのために一生懸命バイトをしてお金を稼ぎ、そして使う。また楽しみなことができたら再び働いてお金を貯める。

 

ほとんどの人がそうやって毎日を楽しく過ごしているはずです。

僕自身もそうでした。

 

ただ少し立ち止まって振り返ってみると、そういう楽しみってやっぱり”消費”によって人生を楽しくしている行為なんですよね。

 

やりたいことがあってそれに向けてお金を貯めるっていうのはもちろん間違ったことじゃありません。だけどそれだと飽きがくる。

 

僕自身、毎週のように流行りの場所、流行りの店に行き、他の人と同じようなものを食べ、物を買い、機械的にSNSにあげていた時がありました。

 

もちろんそれはそれで楽しいのですが、いつしか飽きがくるのです。NYから初上陸!といってやって来たお店はどこか他の店と似たような雰囲気で味も代わり映えせず、話題の映画は何年か前に流行ったものに酷似していたり。

 

そんな感じでいろんな娯楽が安く、簡単に手に入るようになった結果、類似品が街に溢れているように感じます。

 

そんなことを薄々感じている時、僕が出会ったのがブログでした。

 

もちろんその時は、まさか僕がブログを書いてこんなにもたくさんの人に読んでもらえるなんて思ってもいませんでした。

 

それに自分が何かの創造者になろう。なんてことも考えていませんでした。

 

それでもいろんな方のブログを読んでいるうちに、僕もブログを書いてみたい!僕の体験、思ったことを、たくさんの人に知ってもらいたい!と思うようになったんですね。

 

幸いなことに、僕にはたくさんのフォロワーさんがいました。その結果、初めから多くの方に読んでいただき、今では月20万回くらい僕のブログを読んでいただいてます。本当にありがとうございます。

 

今ではおかげさまで記事数も80を超え、かなりの時間をこのブログに費やして来ました。

 

僕はまだまだ文章を書く能力が低く、一記事に1時間半から3時間くらいかけてしまうこともあります。確実にこの5ヶ月で150時間、つまり月30時間はブログに費やしています。

 

 

それでもなんでこんなに時間がかかるブログを続けられているのか。これはブログを書くのが楽しいからに他なりません。

 

何かを創造するっていう楽しみ方はまだ手垢がついていないから楽しい。

 

けんすうさんがこうおっしゃっているように、僕にとって何かこの世にないものを自分で生み出し、顔も知らない不特定多数の方に向けて発信することは、全くもって未知のワクワクでした。

 

まさに何かを創造するという楽しみそのもの。

文章を書きながら、たまに”これは世界で僕しか書けない文なんだ。”なんて思ったりもします。ちょっと大げさですよね。

 

でもたまらなく楽しいんです。

 

お金を払って得たものではない楽しさ。これってとっても新鮮なんです。

 

今思えば昔は遊びにお金なんてかかりませんでした。

 

公園にいってみんなで持ち寄った道具で野球をして、飽きたら缶蹴りして、たまに駄菓子屋で50円くらいのお菓子を買って、ゲームを持ってる友達の家に行って叱られるまでマリオカートして。

 

あの時は消費なんてものは考えずにただ目の前の遊びを純粋に楽しんでました。

 

このブログを書くってことは、もちろん昔の楽しさとは違いますが、何か童心に帰った楽しさがあるんですよね。消費の代わりに得られる楽しさとは別の。

 

だからやめられない。時間がかかるけれど楽しい。

きっと効率を重視するならものすごくコスパが悪い娯楽なんだけど、ハマるんですよね。

 

そしてこの感覚は、何か自分で生み出してる人にしか分からない。

 

ただなんとなく授業に出て、バイトして、なんとなく外に出て遊んでるだけだと分からないんです。ついこの間までの僕もそうでしたから。

 

だけどふとしたきっかけでブログを始めていろんなことが変わりました。そしてたくさん気が付いたこともありました。

 

その変化とか気づきって、消費者のままでいたら絶対に分からないままなんです。

 

作り手の立場になって初めて分かることってたくさんあるんです。

 

その”初めて”に向き合うのってやっぱり面倒くさいし、時間もかかるんですけど、すごく楽しいんです。

 

だから僕はブログを書いているし、これからも書き続けます。

 

そして僕のブログを読んで自分もやってみたい!って思って何か新しいことを始めるきっかけになってくれたら、こんな嬉しいことはありません。

 

確かに顔も名前も分からない不特定多数の人が行き交うネットの世界ですが、その世界に立って発信する人は、何かを変える力を持っているんです。

 

だから僕も作り手の立場として、新しいことを始めたいけど一歩が踏み出せない、そんな人の背中を押せたらなと思っています。

 

今回は最近では珍しくブログっぽい文体で綴ってみました。これもまた新しい試みです。

 

フォロワー数も1万5,000人を越えて嬉しい限りです。

 

これからもブログを、そしてTwitterをよろしくお願いします。

 

 

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