学歴コンプとどう向き合えばいいのか。

 

 

 

皆さんからの質問に答えるコーナー第三弾。

 

 今回はこんな質問が届きました。

  

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この時期ならではの質問です。学歴コンプとどう向き合ったらいいか。この問題については僕自身悩まされた過去がありました。

 

そこで今日はなぜ学歴コンプに陥るのかやその対処法について自分の経験を交えながらお話しして行こうと思います。

 

 

1. 大学に入る前から学歴コンプだった

僕は一浪して大学に入りました。こちらの記事に書いた通り、自分ではめちゃめちゃ死に物狂いで勉強しているつもりが全く見当違いな勉強をしていたため圧倒的下位の成績で落ち、当然のように浪人生活が始まりました。

 

 

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そして不思議なことに、浪人の時点で学歴コンプが始まってしまったのです

 

完全に自分の準備不足が原因で始まった浪人生活でしたが、僕の被害妄想はそれはそれは痛々しいものでした。

 

”俺は浪人してしまった。この一年のハンデをこの先一生背負って生きていかなきゃならない。人生半分終わったと同じだ。もう楽しい未来は待っていない。”

 

こんなことを本気で考えながら毎日予備校に通ってました。今となっては小っ恥ずかしいことこの上ありませんが、当時の僕は本気で病んでました。さらにいつしかそのコンプレックスは第一志望への異常なまでの執着に変わり、

 

”俺の浪人のハンデを取り返すには第一志望の〇〇大学に行くしかない”

”〇〇大学に落ちたら俺の人生は終了する”

”〇〇大学以外は大学じゃない”

 

などと信じ込むようになってしまいました。

それに付随して

 

”〇〇大に通ってないそこらへんの大学生は人生終わってる。”

”俺は〇〇大に受かる人間だ。お前らよりすごいんだ。”

 

などと心の中で街中で見かける大学生を見下すようになり、本屋に行けば裏表紙を見ては

 

”著者は〇〇大出身だ!さすが〇〇大!

というかほとんど〇〇大卒の人が書いた本ばかりじゃないか!

やっぱり〇〇大は素晴らしい!他にはない魅力がある!

僕もそこへ行こう!落ちたら死のう!”

 

など本当にアホみたいなことを考えていたのです。

 

さて、そんな人間が第一志望に落ちたらどうなるでしょうか。

言うまでもありません。学歴コンプに陥るのです。

 

 

そして案の定、第一志望に落ちた私は学歴コンプになりました。

 

思い込みは視野をめちゃめちゃ狭くしてしまいます。それと同時に心も狭くなり、せっかく苦労して入った大学も、つまらないものに変えてしまうのです。

 

 

 

2. 大学入学直後のコンプ具合

 

大学に入った僕がまず一番最初にしたことは僕が行きたかった大学に合格した人たちのツイッターをミュートすることでした。さらに〇〇大に関連するワードをミュート指定し、完全に自分の世界にその大学名が現れてこないようにしたのです。

 

それでもどうしても完全に耳に入らないようにするのは不可能です。どうしても周りでは僕と同じような境遇の人が

 

"〇〇大はやっぱこの大学なんかとレベルが違うよね。"

 

"なんでこんな馬鹿な奴らといるんだろう…"

 

というようなコンプを抱えた人の会話を聞いては動揺してました。

 

このころの僕は仮面浪人という選択肢を考えていました。やはり第一志望に未練があり、二浪してでも入りたいと思っていたのです。

 

実際ツイッターで検索をかけるとそういった考えを持つ人たちがたくさんいることがわかりました。彼らは皆大学に馴染めず、第一志望に行けば想像していた華の大学生活が待っていると信じていました。

 

ですがまた浪人生活を送るには僕の浪人期の嫌な思い出は痛烈すぎました。もともと勉強が好きではありませんし、楽しいことがないあの一年は思い出すだけで胸が苦しくなるものでした。

 

さあどうしようか。仮面浪人はしたくない。でもコンプは全然治らない。

 

入学して間もない四月二週目の僕はそういう状態でした。

 

しかし些細な出来事でこの重度の学歴コンプは跡形もなく消え去りました。

 

 

3. 気がついたら消えていた学歴コンプ

 

僕は一般的な大学生のように複数のサークルに入りました。どれもみんな明るく楽しく、なんか俺大学生っぽいことしてるという満足感を得ることができました。

 

それに加え、同じクラスでも友達が割とすぐにできました。これは僕がもともと社交的だったから、というわけではなく、浪人期に誰とも話さずにかなりしんどかった反省を活かし自分から話しかけた結果です。

 

もちろん周りには自分と同じコンプを抱えた友人もいました。ですがほとんどの人が第一志望に落ちたことを笑って済ましていました。

 

”まああそこには入れなかったけどやりたいことはここでもできるし全然気にしてないよ”

 

確かにその通りです。大学に入るのはそのブランドが欲しいからではなく、何か学びたいことがあったから一生懸命勉強したはずなんです。

 

決して違う大学に入ったからといってそれができないわけではありません。

 

それに大学生は自由です。有り余る時間で何を勉強してもいいしどこへ行ってもいい。それはどこの大学でも変わりません。

 

結局大学で用意されているのはただの箱なのです。

 

 

 

大きな箱に学生をとりあえず入れ、授業をする。この箱の中で何をするかは各人の自由であり、それが大学名によって制限されることはほとんどありません。

 

そしてやがて僕はサークルにも馴染み、クラスにも馴染めました。大学に居場所ができたのです。

 

僕の考えとしてはこの居場所というのはコンプを解消するにあたりとても大事なものです。

 

というのも学歴コンプに陥っている人は総じて自分の価値は学力にあると思い込んでいる人たちです。

 

俺は勉強を頑張ってきた。だから勉強したことで評価されたい。でも第一志望に入れず、俺はそこに受かった奴らより下ってことだ。ああもうだめだ...

 

こう思い込んでしまう人がコンプを抱えてしまいます。

 

 

ここで生じているのは学歴への依存です。こちらの記事でも書きましたが、依存というのはとても恐ろしく、思考を著しく制限してしまいます。

 

この状況を脱するには依存を分散させるしかありません。

 

自分の価値は学歴にある!という思考から、自分には勉強の他にも〇〇で頑張りたいことがあるし、▲▲はめっちゃ楽しいからこれも頑張りたい!こんな感じになれば依存から抜け出すことができます。

 

それと同時に嫉妬も大きな要因の一つです。

 

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こちらの質問にもあるように、何事にも嫉妬してしまう人も多いことでしょう。

 

これらは全て自分に自信がないから生じてしまうのです。

 

そもそも自信があるひとは他人のことなど気にしません。

 

嫉妬は他人の評価が上がることで自分の評価が下がると思い込んでいるために生じるものだと僕は考えています。

 

当たり前ですが他人の評価が自分の価値を下げることなんてありません。なんなら自分が上がればいいのです。自信があるひとは自分がどうすればさらに上に行けるかを考えてるので他人のことなど気にしません。当然嫉妬もしないわけです。

 

かつてシェイクスピアはこう言いました。

 

嫉妬とは、自分ではらんで自分勝手に生まれる化け物なのです。

 

嫉妬は恐ろしいものです。自分の思い込みから勝手に生まれ自分を不幸にします。特に男の嫉妬ほどみっともないものはありません。

 

さて話を戻しましょう。大学に入っていち早く学歴への依存から抜け出すのに効果的なのは自分のコミュニティを見つけることです。

 

クラスであれ、サークルであれバイト先であれ、仲の良い人たちができ打ち解けることができればコンプなんてすぐに吹っ飛びます。

 

自分は学歴しか価値がないと思ってたけど、他のことでも認めてくれて友達になれた。そう感じることで学歴以外の方面から承認欲求が満たされ、自然と学歴への執着がなくなっていきます。

 

そして学歴コンプを撃ち壊す最強の手は彼女、彼氏を作ることです。

 

特に男子に言えることですが、男で学歴コンプを抱えている人の多くは”〇〇に入れば女の子からモテてたのに...”と悔しがってる人が多いです。

 

ですがこれは学歴とは全く関係ありません。前にも言いましたがあなたがいくらラプラス変換やらフーリエ級数展開ができたところで女の子は幸せになりません。

 

僕は幸いなことに、すぐに仲のいい異性ができました。おかげでコンプは完全に吹っ飛び、すっかり大学生活を楽しめるようになりました。

 

結局のところ、新しい場所で新しい人たちと出会い、自分の居場所を見つけることでコンプは治ります。

 

 

 

ここまで書くとお前は運が良かっただけじゃねえか。俺はそんなコミュ力ないしあんまり周りと関わりたくねえんだ。という意見が聞こえてきそうですがそんなこと知ったこっちゃありません。

 

 

もともと学歴コンプなんてものは自分の被害妄想により生まれたものです。

 

 

自分のケツは自分で拭く。

 

 

勝手にコンプに陥ったんですから自力で直すしかありません。

 

 

そしてひん曲がったその根性を叩き直すには、今までの壁を破り新しい環境で新しい人たちに勇気を持って話しかけるしかないのです。

 

 

この世に同じ人間など1人もいません。みんな違う考えをもち、違う人生を歩んできました。

 

 

あなたが抱えている学歴コンプは、たかが大学受験でうまくいかなかったどこにでもいる学生の思い込みにすぎません。

 

 

そんな偏った考えは、あなたがこれから出会う人たちと話すうちにいかに小さな悩みだったかを思い知らされるはずです。

 

 

こんな感じで割と早くにコンプを抜け出せた僕ですが、改めて当時を思い返すと、あらゆる思い込みが間違っていたことに気づかされました。

 

まず

 

 

〇〇大じゃないから就活はうまくいかない

 

 

これは全然的を得ていない思い込みでした。就活で人事が聞きたいのはいかに受験勉強を頑張ったかではなく、どう大学時代を駆け抜けたのか、です。面接において高校時代の頑張りを語る人は大学時代には何も誇るものがなかったのだと判断されます。

 

 

過去の栄光を語る人ほどみっともない人はいません。

 

僕の周りにも未だにコンプを抱えた人たちがいますが、彼らはいかに中学受験の時の自分は優秀だったかを自慢します。そんなのどうだっていいんです。彼らが全国模試で一桁を取っただとか小二で中学数学に触れ始めただとか、全く興味ありません。

 

 

そして過去の自慢を始めた瞬間、その人は今の自分は過去の自分より劣っていると認めたことになります。

 

 

そうやっていつまでも過去にこだわると、いつまでも新しい環境に馴染めず、人と関われず、異性には圧倒的にモテません。負の連鎖に陥ったまま、出口のないコンプの迷宮をさまようことになります。

 

 

皆さんはそうならないよう、とにかく新しい環境に積極的に馴染み、自分の居場所を見つけ、今を楽しむことに全力を注ぎましょう。

 

 

この時代、〇〇大じゃないからやりたいことできないし就職は厳しいしモテない...なんてことは絶対にありません。全て自分次第です。

 

 

みなさんがこの記事を読んで少しでも考え方が変わり、今を楽しめるようになってくだされば幸いです。

 

 

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