カメラを止めるな!を観た側の人間になりました

 

 

 (ネタバレは一切含みませんので安心してお読みください)

 

2018年平成最後の夏。世界は二つに分かれた。

カメラを止めるな!を観た側の人間と、観てない側の人間とである。

 

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紹介するまでもないが、カメラを止めるな!は現在大ヒット中の映画だ。

驚きの低予算で作られたにも関わらず口コミで評判が広がり、全国で拡大上映され大ヒットを記録している。

 

 

カメラを止めるな!をすでに観た側の人達のつぶやきを見てほしい。

 

 

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めちゃめちゃ感動している。

まるで人生が変わったかのようだ。

 

 

映画観が変わった。
終わるまで絶対に席を立ってはならない。
なんて表現したらいいかわからないけどとにかく良かった!

 

 

などなど。

 

みなスクリーンで繰り広げられる未だかつて体験したことのない映画の興奮を味わい、いてもたってもいられないようだ。

 
 

 

一方まだカメラを止めるな!を観てない側の方達。

 

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毎日のようにSNSに流れる観た側の人たちの感想に踊らされ、気になって仕方がないようだ。

観た側の人間は人生が変わったかのようなパンチをくらい、観てない側の人間はカメラを止めるな!が気になりながらも未だ観に行けていない悶々とした日々を送っている。

 

早くこっちにおいで。

 

と観た側の人間が手招きしているように思える。なんなんだ。そっちの世界からは何が見えるんだ。

 

 

そんな観た人の映画観がブッ飛ぶくらいの衝撃を、映画館に行けばすぐに味わうことができる。これは行くしかない。僕は劇場に足を運ぶことを決意した。

 

 

 

 

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この日は溶けるように暑い日だった。

駅まで歩くだけで喉がからからに乾き、シャツに汗が滲んだ。

だけど今日はそんなことではめげない。

なぜならこれから僕は生まれ変わるからだ。

カメラを止めるなを観てない側の人間から、境界線を超え、観た側の人間になる。

 

人はこれを進化と呼ぶ。

 

そう、僕はこれから進化するんだ。

 

そんな期待を胸に電車に乗りこんだ。

 

向かう場所は僕のお気に入り、TOHOシネマズ六本木

 

 

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映画はどこで見ても同じ値段だ。どうせなら綺麗な映画館で見たい。

六本木のTOHOシネマズは言うなればガラスでできた映画の箱。

ヒルズの足下で輝きを放つそのガラスの箱は、港区の光に照らされ真夏の六本木を彩っている。

 

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館内は込み合っていた。カウンターには行列ができ、ポップコーンのいい匂いがあたりに充満している。

 

しかしここはさすがの僕だ。しっかり2日前に予約してある。一番後ろの真ん中の席。翌日にはいい席はみんな埋まっていたので行く場合は早くに予約した方がいいだろう。

 

みんなカメラを止めるな!を観た側の人間になりたがっている。

 

 

 

券売機でチケットを発券し、コーラとポップコーンを買った。昔はこっそりお菓子や飲み物を持ち込んでいたが、僕はもう大人だ。それに今日僕は進化する。

 

その門出の日にコンビニで買った天然水とじゃがりこでは華がない。

 

コーラとポップコーンを片手に、意気揚揚と劇場に向かった。

 

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2時間後。僕はカメラを止めるな!を観た側の人間になった。

 

カメラを止めるな!を観てない側の人は僕を見てこう思うだろう。

 

「また1人向こうの世界に行ってしまった」

 

と。

 

そう、その通り。僕は向こう側の住人になった。

明らかに昨日の、いや、2時間前の僕とは違う。

 

見える景色、聞こえる音、そして自分の足取りまで、何から何まで変わった。

 

そこまで僕を変えてしまうほどの新鮮な映画の衝撃がそこにはあった。

 

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そう。映画の衝撃だ。

 

感動の物語だとか、ハラハラドキドキのアクションとか、俳優の〇〇がかっこいいとか。その手の類ではない。

CGがすごいとか、心臓が飛び出るほど怖いホラーだとか、それとも全く違う。

 

映画の衝撃。

 

これこそがカメラを止めるな!の素直な感想だ。小細工なしの映画の衝撃。映画とはなんだったのかを改めて目の前に突きつけられた。そんな気分だ。

 

そして多くのカメラを止めるな!を観た側の人には分かってもらえるはずだ。

 

カメラを止めるな!を観た側の人は今一度、映画の原点に帰ったと言えよう。

 

笑い、感動、恐怖、怒り、悲しみ、嬉しさ、その他もろもろ。

 

この映画は観る人の喜怒哀楽に素手で飛びかかってきた。

 

映画と僕らの取っ組み合いだ。

 

互いに殴り合い、罵りあい、ときに握手を交わし、互いに分かり合おうとし、気がつくと虜になっている。好きで楽しくて一緒にいたくてたまらない。

 

 

そんな映画と一対一で真っ向から向き合う濃密な2時間を、この映画は提供してくれた。本当にありがとう。

 

晴れて僕はカメラを止めるな!を観た側の人間になれた。

 

僕の期待は裏切られることなく、この映画は僕を新しい世界に連れていってくれた。

劇場を出たその瞬間から、僕はこれまでと違う、またひとつ進化した人間になれたと思う。

 

その心が直に揺さぶられる衝撃を皆さんにもぜひ映画館で体験してほしい。

 

カメラを止めるな!を観てない側にいた頃に見えてた世界と、カメラを止めるな!を観た側になったときに見える世界は、同じようで少し違った。

 

いつもなら僕を上から高圧的に見下ろしているような六本木ヒルズも、今日は涼しい陰を僕の上に落としてくれているように感じられた。

 

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そんな映画の衝撃があなたを待っている。

これから初めて観る人が僕は羨ましくてたまらない。

 

この映画体験は、今までにない感動をあなたにもたらしてくれるはずだ。

さあ、皆さんも劇場に行こう。

 

 

 

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