映画「トゥルーマン・ショー」を観て中二病だった頃を思い出した

 

 

12歳の頃、僕は中二病だった。

右腕に邪龍が宿っていたり、魔法陣を描いて守護神を召喚しようとしていた類の中二病ではない。

 

12歳の夏、僕はふと、この世は全て仕組まれたものなのではないかと疑い始めた。

 

仕組まれたとは何か。それはこの世界は僕が主人公のゲームのようなもので、先生、友達、そして親も何もかも役者で、僕の視界の範囲だけ世界は広がっているが、観ていない範囲には何もなく、ただゲームの主人公のように、あらかじめ何が起こるか決められた世界に自分は生きているのではないかと思ったのだ。

 

何をきっかけにそう思い始めたのかは覚えていないが、当時は友達も親も全員幻で僕が見ていない間は存在していないのではないかと考えていた。

 

疑いようもない中二病の症状である。誰しもそんな考えに一度は持ったことがあるかもしれない。

 

そして僕の妄想がそのまんま映画になったのがこの「トゥルーマン・ショー」だ。

 

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こちらの映画もAmazon Primeで見つけ、あの頃の僕が考えていたことにそっくりだと思い早速観てみた。

 

 

離島、シーヘブンで保険会社に務めるトゥルーマンは明るい青年。幼い頃に父とボートで海に出ていた時に自身の過ちで父を海難事故で亡くして以来水恐怖症になった彼は一度もこの島から出たことはない。

 

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離島シーヘブンで何不自由なく妻と平穏な毎日を過ごすトゥルーマン。しかしある日、街で亡くなったはずの父親を見かける。しかし、直後、父親らしき人物を何者かが連れ去り、それを追うトゥルーマンも偶然を装って通行人や知り合いに邪魔をされ見逃してしまう。

 

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この出来事をきっかけにトゥルーマンはこの世界に疑いを持ち始める。注意深く観察してみると、なんと決まった周期で同じ人物、車が家のまえを通っているではないか。そしてふといつもと違う行動を起こし知らない建物に突然入り込むと何やらドラマの撮影のセットらしきものがあるではないか。

 

一体これはなんなんだと殴り込みと即座に連れ去れてしまったトゥルーマン。この出来事をきっかけに同僚、親しい友人、そして妻までが役者として自分の人生に関わっているのではないかと疑いを持ち始めた。

 

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トゥルーマンのとんでもない考えは的中していた。

トゥルーマンを生まれる前から生中継し、今に至るまで24時間生放送で彼の人生を撮り続けたリアリティ番組「トゥルーマン・ショー」は全世界220ヶ国に生放送される大人気番組だったのだ。

 

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そして彼の住む街は万里の長城にも匹敵する巨大ドームの中に作られたセットで、太陽や月、星も照明装置であり、雨や風も機械仕掛けで操作されていたのだ。

 

そう、親友も家族も妻も皆、俳優。トゥルーマンは仕組まれた世界で生きていたのだ。

 

そしてこの番組にはCMの時間はなく、トゥルーマンが番組内で使うことで商品の宣伝をするという徹底っぷり。

 

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プロデューサーのクリストフは莫大な財産を築き、自分の作った世界でトゥルーマンが死ぬまで安らかに生きることを願っていた。

 

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トゥルーマン・ショーの世界こそ中二病だった頃の僕が思い描いていた世界そのものだった。この世界は作られたもので、自分以外の人間、動物も皆プログラム通りに動いている。そう考えていたあの頃を思い出した。

 

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ここまで書いたトゥルーマン・ショーのあらすじは物語のほんの一部分に過ぎない。果たしてトゥルーマンはこの仕組まれた世界とどう向き合うのかについてはぜひ本編を観てみて欲しい。

 

そして非公式ではあるが、この映画をきっかけにトゥルーマン・ショー妄想という言葉も生まれたそうだ。

 

トゥルーマン・ショー妄想 - Wikipedia

 

 

先ほど紹介したようにこの映画はAmazon Primeで無料で観ることができる。ぜひこちらから登録してみてください。

 

 

 

僕は感謝しても仕切れないくらいAmazon Primeにお世話になっているのでいつか記事でこのサービスの魅力を伝えようと思っています。

 

みなさんのオススメの映画があればぜひ教えてください。

 

 

 

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