意識高い系中島diary

都内在住。意識高い系大学生の見聞録。Twitter ID @Nakajima_IT_bot

効果測定に7回落ちた話

 

 

 

こんなはずじゃなかった。

 

 

 

教習所に通い始めて半年。ようやく第一段階を終えた。

通っている人ならわかると思うが、自動車の免許を取るには教習所に通う必要があり、第一段階と第二段階を終えて試験をクリアすれば免許を手にすることができる。

 

ただ

 

マジでつまらない。

 

残念なことに僕は車に一ミリも興味がない。運転したいとも思わないし自分の車が欲しいとも思わない。

 

当然ながら教習は退屈の極みだ。

 

授業は本当に苦痛だ。興味のない教科書の読めば5分で分かる話を教官がえんえんと読み、50分が過ぎるのをひたすら待つ。

 

授業する教官も教えるのが本職ではないから絶望的に話がつまらない。抑揚のない声で教科書を棒読みするだけで眠気に襲われる。

 

スマホも禁止。私語も禁止。内職も禁止。居眠りも禁止。

 

どれか1つでも破れば教室を追い出され改めて受け直さなくてはならない。

 

自分でつねったりほっぺをひっぱたいたりしてなんとか耐えた。本当に時間の無駄だ。

 

一方、運転するのはまあまあ楽しい。

でも事故ったら怖いし絶対高速なんか乗りたくない。

特に僕の地元は治安が悪く、ありえん速度でブッ飛ばしクラクション鳴らしてヤン車が煽ってる様をなんども見てきた。絶対に運転したくない。地元では。

 

さてなんやかんやで退屈な教習を乗り越えた僕は、次に第二段階に進むための学科の勉強内容の習得度合いを確認するための効果測定というものを受けなくてはならない。その効果測定には2回合格する必要がある。

 

 

運転がそこそこ得意だった僕は難なく実技はパスできた。

 

 

効果測定に7回落ちた。

 

????????

 

もう一度言おう。

 

効果測定に7回落ちた。

 

 

 

 

こんなはずじゃなかった。

 

 

何度やっても受からないのだ。

問題数は50問で合格には9割の正答、つまり45問以上の正解が必要だ。

 

僕が通っていたところでは1日に3回まで受けられた。

 

さあいくぞ。記念すべき効果測定初受験。

 

 

3つ立て続けに落ちた。

 

え???は???

 

1回目82点、2回目84点、3回目74点。

 

どんどん落ちてんじゃねえか!

 

やってみた感想としては

 

「やべえ全然覚えてねえ...」という感じだった。

 

とにかく運転に興味がない僕は授業を全く聞いてなかった。ただ己への驕りからこんな誰でも取れる免許の試験で俺が落ちるわけないだろwwwと余裕をぶっこいていたのだ。

 

それに独特の問題文が嫌だった。

 

「車のドアを閉めるときは、途中で一度止めるようにするのがよい。」

 

え???どっち???どっちでもよくね???

一気にバタンてやっても閉まるし、途中で止めても閉まるし。どっちなの???

 

ちなみに答えは◯らしい。一気に閉めるとドアが壊れるおそれがあるらしくバタンとやるのはダメなんだそうだ。いやどんな馬鹿力がドア壊れるほど思いっきり閉めるんだよ。そんなのいるわけないだろ。

 

こんな曖昧な問題が嫌で全く予想問題も手をつけなかった。

 

そりゃ落ちるわ。

しかし大丈夫。僕には勝算があった。

 

この教習所の効果測定で用意された問題は4種類しかない。それを順番にこなしていくのだ。つまり。

 

今日はそのうちの1,2,3をやったから、次回来れば4,1,2を受けることになる。

 

 

 

そう。

 

今日やったのと同じ1,2の問題が次回出る!

 

さすがに落ちるわけがないだろう。なんなら間違えた問題の解説も貰ったし、これさえ覚えれば合格や!勝利を確信した。

 

 

そして4日後、改めて試験を受けにきた。

 

が、落ちた。

 

え?

 

当然ながらやる気のない僕は初見の4は10点足りずに落ちたがなんと前回やった1,2も落ちた。

 

は?

 

 

自分の愚かさに嫌気がさした。そんなに甘くはなかったのだ。前回間違えた問題こそ試験の直前に確認したが、実は間違えた問題全ての正答が載ってるわけでは無かった。つまり間違った問題でそのまま放置しているものもあったのだ。

 

 

さらに前回一か八かで答えてたまたま合ってたけど改めて問われると間違えた問題が多発した。結果88点、86点。

 

88点を取った時点で悔しかったが、あと2点ならまあいけるっしょ!と持ち前の適当さを発揮してろくに復習もせずすぐに受けたのが仇となった。

 

ここまでの戦績1,2,3,4,1,2と全部不合格6戦6敗。笑ってくれ。

 

しかしここで驚いたことがある。

なんと地元の友達はあっという間に一発合格していたのだ。

 

 

 

僕の地元は荒れている。

中学時代、トイレではDQNがタバコをふかしグラウンドにはバイクが乗り込み、中二で妊娠した同級生を迎えにヤンキーが教室まで来た。

酒を飲むのは当たり前。不良たちは学校帰りにコンビニで酒を買い、GReeeNのキセキを黄昏ながら歌う。

万引き、自転車盗難はやってはじめて一人前。

パトカーに喧嘩をうって全力で逃げる「パト鬼」という遊びが流行っていた。

 

とにかく荒れていた。

 

やりすぎたやつは鑑別所に送られた。

薬物なんかも身近にあり、部活の後輩が注射痕を自慢して来たときにはさすがにゾッとした。

 

高校に入ってから彼らとの関わりはなくなったが、友人の多くは高校を中退しもうすでに子どもがいる人も多い。

 

僕はそんな地元がいやですっかり縁を切っていた。

 

電車の客層も地元に近づくに連れてやばくなってくる。

スト缶片手に酔って悪態をついているジジイ。ガン飛ばしてくるDQN。独り言がとまらないババアが必ずいる。

ガキンチョが靴で座席に上がっても注意もせずメイクに没頭するギャルママ、つり革で筋トレするアホ高校生など。地元のオールスターが揃っている。

 

そんな電車を、僕は親しみを込めて走るスラムと呼んでいる。

 

 

 

教習所はそんな地元にある。いやでも彼らと顔を合わせなくてはならない。

 

「おう中島!久しぶり!」

 

こんな感じであの頃の不良たちが話しかけてくる。僕は悪さには加担しなかったが一応仲は良かった。彼らの多くは日焼けし作業着を身にまとっている。高校を中退しドカタをしている人が多い。

 

免許はすでにあるが大型のものが欲しいらしい。

他にも大学に席はあるけど毎日ゲーセンで遊び呆けているマイルドな方の不良とか、懐かしいメンツがいた。

 

そんな彼らは皆、効果測定を一発合格していたのだ。え?

 

 

特に話すこともないので仕方なく「効果測定どう?」と聞くと

「普通に受かったよ!」と帰ってくる。

落ちても1,2回。あっという間に合格していた。

 

ちょっと待てよ。お前ら中三で九九も言えなかったじゃねえか。なんで受かってるんだよ。

 

だいたい交通ルールなんて守ったことなかっただろ。

 

信号なんて

 

青渡れ、黄渡れ、赤気をつけて渡れ

 

で生きてたじゃねえかお前ら。なんでそんな簡単に受かるんだよ。

 もう本当に惨めな気持ちになった。かつてあれだけアホだったやつらがこうも簡単に効果測定に受かっている...... 一方落ちまくっている自分.......

 

当然ながら彼らは車が大好きだ。車が好きすぎて警察24時の暴走車取り締まり特集にもよく出演している。やんちゃさは変わっていない。

 

 

 

でも好きなら勉強するよね...早く車乗りたいもんね...うん...好きこそものの上手なれだよね...

 

結局その後、2回目の3に受かり、1回目の合格。2回目の4に落ち7敗目。

そして最後、ようやく3回目の1に合格し僕は効果測定を終えた。

 

まじで興味ないと人って勉強する気にならないんですよね。うん。DQNたちすげえよ。これからも安全運転第一で走り回ってくれ。

 

 

結論。全然運転したくねえ。