大学で取った方がいい授業は「芸術」の授業だと思う

 

 

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大学の授業は数え切れないほどある。何千人何万人もの学生がキャンパスに通い、山ほど教室があるにも関わらず、ほとんどの教室で毎日前時間授業が行われている。それほどまで大学の授業は多種多様だ。

僕は理系なので授業は必修が多くを占める。そのため一般教養の科目はそこまで多くは取れない。話を聞いたところによると文系の人は自分で選ぶ授業が多く、必修はあまりないらしい。自分の興味を持った授業をたくさん選ぶことができる。

 

大学の授業で取った方がいいものはあるか。

という質問に対してはそんなの自分で選べと言いたい。

がしかし、そこまで一般教養の授業を取っていない僕にもたしかに取ってよかったなというものはある。

 

それは芸術の授業だ。

 

 

少し前の話をしよう。

 

以前の記事で僕はTinderに課金をし世界中に自分の位置を飛ばし、いろんな国の人と会話を楽しんでいると紹介した。その後ももちろん僕はTinderを使い続け、今度の旅行ではそこで知り合った人と現地で遊んだり家にも遊びに行く予定だ。

 

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逆にマッチした人が日本に遊びに来る時に連絡を取ってガイドをしたりもしている。

そして先日もマッチした中国人の女の子とスカイツリー観光してきた。

 

上海育ちではあるがイギリスの大学に通い、今は夏休み中でタイやベトナムなど東南アジアを旅していたらしい。そしておばあちゃんが今日本に住んでいるそうで2週間ほど家に泊めてもらっているのだそうだ。今まで何度か日本に来たことがあり東京観光もすでにしたことがあるためやることがなく、中国では使うことができないTinderをインストールしマッチした人と遊んでいるらしい。

 

 

 

ある暑い日の午後。押上駅の改札で待ち合わせた。

 

すでに友達とスカイツリーでランチを食べ、その後一人で散歩をしていたという彼女。名前はヤン。写真だと分からなかったが170cm以上ある長身だった。

SNS でも英語でやり取りをしていたため、ここでも英語で軽く挨拶をしデザートを食べに辻利へ向かう。

 

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以前にもティンダーでマッチした台湾の子と観光案内をした時にこの辻利に連れてきた。抹茶は珍しいらしく外国人にとても喜ばれる。ヤンもとても美味しそうに食べていた。

 

互いの専攻などを聴きながらアイスをつつく。どうやら彼女は恐ろしく優秀な女性のようで、 英語はもちろんのこと、ドイツ語も話すことができ今は日本語の勉強中だという。専攻は経済学。将来の夢は外資系投資銀行でバリバリ働き、お世話になった両親に早く恩返しをすることと語っていた。

 

アイスを食べ終えた僕らはどんぐり共和国に向かった。ジブリ好きにとっては聖地だがそうでない人のために説明しておくと、どんぐり共和国とはジブリグッズを取り揃えた最高のショップだ。

 

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このブログでも何度も紹介したように僕はジブリの大大大ファンだ。俺はジブリが好きで仕方ないんだ。自分で義務教育を終えたくらい大好きなんだとヤンに語る。あまり僕の熱意については反応を示さなかったがさすがは世界のジブリ。中国でも人気のようでトトロを見つけて喜んでいた。

 

 

 

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中国にも人気のアニメがあるのかと聞いたらあまりないと話していた。しいて言うならこれかなと見せてもらったアニメも全く見たことがなかった。日本のアニメが大人気すぎて中国産のアニメはなかなかはやらないそうだ。恐るべし日本のアニメの力。

 

 

ヤンは魔女の宅急便の黒猫のジジのストラップを気に入った。せっかくの日本滞在なのでプレゼントした。とても嬉しそうだ。よかったよかった。

その後チーズケーキのカフェに立ち寄った。さっきまでいた友達と行きたかったのだが、友人はチーズが苦手らしく諦めたのだという。おすすめのセットを買いコーヒーも頼み、席に座って僕らは話した。

 

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僕はそこまで英語が話せるわけではないがなんとか話についていけた。日本の大学で細々と暮らす僕と、中国を飛び出しイギリスの大学で経済学に励む彼女とではおよそ下地が違いすぎるとも思ったが案外話は通じた。

 

僕と同じく彼女もジムに通っているらしくトレーニングの動画を見せてもらったりした。なかなか本格的にやっている。 ついでに彼女の大学の写真を見せてもらった。

 

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ロンドンからは離れた静かな町にあるらしくキャンパスが途方もなく大きかった。 なんと大学の中にクラブがあるらしく歌って飛んだり跳ねたりしてる動画も見せてもらった。その大学はイギリスの中ではかなり有名な名門大学だそうで世界中から留学生が来るらしい。ただヤンの学年にはアジア系の学生が二人しかいないらしく、うち一人は日本人だそうだ。英語は何とか話せるようになったが母国語ではない英語で行われる高度な授業についていくため楽器中は多忙な日々を送っているという。

 

そんな会話をしていた僕らが一番盛り上がったのは芸術についての話題だった。経済を専攻する彼女だがアートにも興味があるらしく絵画、彫刻を始め建築に関してもものすごく知識があった。実際に中国国内を旅行した際に取った有名な建物の写真も見せてもらった。

 

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ここからがこの記事の本題になるわけだが、僕が大学で取った方がいいと思う授業は芸術の授業だと先程話した。

 

大学一年生の頃から僕はずっと芸術の授業を取っている。西洋美術、建築、音楽、文学などなど。僕はもともと芸術が好きでどうせなら好きなものを取ろうと取ったのだった。

 

一つ断っておくが僕は決して真面目な大学生ではない。理系の必修の授業には必ず出席はするが、頭が悪すぎて何も理解できない。 そのくせテスト前になれば友達から過去問を集め、何も理解していないがとりあえず問題は解けるようになり単位だけはもれなく回収している。 この間も成績発表があったがいつも通りぼちぼちの成績だった。ずっとフル単は継続してはいるがさしていい成績でもない。

 

 

 

しかしそんな僕でも芸術の一般教養は割と真剣に受けている。僕の同じ学科の友人はあまり芸術系の授業は取らない。一般教養のくせに単位を取るのが難しいからだ。しかし僕はとにかくアートが好きなのでそんなことは気にせずに履修している。もちろん一人だ。寝たりブログを書いて真面目に聞いてないことの方が多いけど。

 

課題で美術館に行ったり、パワーポイントの資料を作ったりしたが、それらは時間はかかるが必修の理系の授業で微分方程式を解くよりもずっと楽しかった。色々な時代のいろいろな世界のアートに触れ、自分の世界が広がっていくのがわかった。ルネサンス期の絵画史について年代別に説明せよと言われても全くできないが、なんとなくの知識はついた。そしてその知識が大いに役立つのが他の国の人と話すときだ。

 

ヤンが最近興味を持ったのはナム・ジュン・パイクという韓国出身の芸術家だった。彼はテレビを使った現代アートを開拓した人物である。僕は大学の授業で彼を知り、実際に去年、表参道にあるワタリウム美術館で展覧会を見てきた。そこに広がっていたのはテレビとアートが融合した不思議な世界だった。

 

 

 

 

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その時の写真を見せると彼女はワクワクした様子で「私もこの作品を生で見たい」と話していた。

 

 

結局僕の知識はかじった程度でナム・ジュン・パイクの作品が持つ社会的な意味なんかはあまり分からないが、彼の作品を目の当たりにした時の感動を伝えることはできる。拙い英語で必死にその感動を伝えようとする僕の話を彼女はうんうんと頷いて聞いてくれた。

 

他にもロンドンの建築で盛り上がった。僕は高校生の頃建築家になろうと心に決めており、 受験勉強そっちのけで建築の本を読み漁っていた。その中でとても好きな建築家の一人がノーマン・フォスターである。彼は歴史的な建物が並ぶロンドンの街中に近代的な建物を建て、この世界的に有名な都市に新たな風を吹かせた。

その代表作の一つがこのスイス・リ本社。別名ガーキンだ。この巨大なタワーは一躍ロンドンの新しいシンボルとなった。

 

 

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彼女自身もたまにはロンドンに行くらしくこの巨大なタワーに興味を持っていたらしい。僕がこのタワーが建てられた経緯やこの建築家の他の有名な作品を紹介するとそうなんだ面白いと目を輝かせていた。

 

ちなみに同じくノーマン・フォスターが建てたロンドン市庁舎もとても有名だ。

 

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他にも外国の小説もかなり読んでいたらしく、特にシェイクスピアのヴェニスの商人で盛り上がった。

 

まさか芸術の話で盛り上がるとは思わなかった。向こうもそう思っていたらしく、こんなに熱く日本で語ることができて嬉しい。またいつか会おうと言ってくれた。

 

そのまま駅の改札まで見送りに行った。実は彼女とはまた別の場所で再会することになるのだが、それはまた別の機会に話そう。

 

 

 

さてこの経験を通して僕が学んだことは、アートは世界共通言語だということだ。

モナリザはどこの国に行ってもみんな知っている。
ゴッホもピカソもムンクも誰もが知っている有名な画家だ。

 

アートについてちょっとした知識があるだけでも、その話題で世界中どこでも盛り上がることができる。

実際マレーシアに一人で行ったときも、好きなアートの話で大いに盛り上がった。

 

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そうアートは世界共通言語なんだ。

 

旅行に行った際にも自分の好きなアーティストについて語り合うことができるはずだ。それにアートの知識があれば、作品や作家のゆかりの地を訪れたりエピソードを知っているだけでもその近くを訪ねた時に思い出したりと、旅行がさらに楽しくなる。

 

というわけで僕は是非大学の授業で何を取ったらいいか悩んでいる人には芸術の授業を勧めたい。別に興味がなくたっていい。面倒くさいなら授業にも出なくていい。テスト前にちょっと勉強するだけでも一生ものの知識が身につく。そこで何となくでもいいから得た知識はその後の生活のどこかで必ず役に立つはずだ。

 

そして素晴らしい芸術に触れることであなたの毎日も豊かになるだろう。

 

ちなみに誰が僕の都内のお気に入りの美術館は先程話した青山にあるワタリウム美術館と、すぐ近くの南青山にある根津美術館と、六本木にある国立新美術館だ。開催されている展覧会も面白いものばかりだが何より建物が美しい。建築好きの僕はその外観や内観を見たくて行っていると言っても過言ではない。是非行ってみてください。

 

 

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ワタリウム美術館

 

 

 

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根津美術館

 

 

 

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国立新美術館

 

 

 

<参考記事>

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