「100歳の少年と12通の手紙」が美しくも泣けるフランス映画だった

 

 

白血病にかかった少年が幼くして亡くなる。

 

この手の映画は終始暗いムードが漂い、エンディングでおいおい泣いて何でこの子が死ななくちゃいけないんだと憂鬱な気分になることが多い。

 

「100歳の少年と12通の手紙」ではオスカーという10歳の少年が白血病に犯され、余命数日の命となってしまった。

 

タイトルにフランス映画と表記したが、こちらの映画は厳密に言えばフランス、ベルギー、カナダの合作である。

 

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ただ原作、監督共に同じフランス人劇作家が担当しており、フランス映画と呼ばれることが多い。

 

さて、この一見暗いムードになりがちなストーリーを扱う作品だが、フランス映画らしく粋な表現で迫り来る死すら美しい映像と華麗なセリフで軽快に扱っている。

 

このタイトルの「100歳の少年と12通の手紙」は一見すると意味がよく分からないが、映画を観ればすぐにわかる。がここでは触れないでおこう。

 

物語はたまたまオスカーに気に入られ病院にお見舞いに来ることになった強気な元プロレスラー・ローズとの奇妙な関係と、ローズの提案で始まった手紙を軸に展開される。

 

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初めの頃は赤の他人の死にゆくオスカーと顔を合わせるなんて嫌だと断っていたローズだが次第に心を通わせオスカーと仲良くなる。

 

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オスカーが入院しているのは様々な病気を抱えた子供たちが過ごす病棟。

 

 

子供たちは皆個性的で、それが一層物語を面白くしている。何でも食べてしまう大食漢に、アインシュタインと呼ばれる頭部が以上に膨れ上がった子などなど。一見病人にそんなあだ名をつけるなんて毒っ気が強いと思われるが、互いの病気すらネタにしてしまう子どもたちの陽気さにホッと心が落ち着く。

 

そして何より魅力的なのが劇中に登場するおとぎ話のような美しいシーンだ。賛美歌が鳴り響く協会や、雪に覆われた美しい街。そして夢の世界で舞うオスカー。

 

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突然現実世界を離れおとぎの国が現れる演出がたまらなくいい。

 

そしてそんな世界に魅了されるうち、エンディングを迎えると思わず涙してしまう。そんな素晴らしい作品だ。

 

こちらもAmazon Primeで無料で観られるのでぜひチェックして観てほしい。

 

 

 

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