自分の強みを見つけるにはどうしたらいいのか

 

先日僕の公式LINEの方でこんな質問をいただきました。

自分の強みを把握することができずに困っているという質問です。今回はこちらについてお答えしていこうと思います。

まず率直に言って個人が思う「強み」なんてものは大したものじゃありません。「僕の強みは行動力です」なんて言ったところで、本当に行動力がズバ抜けてる人なんて早々いないでしょう。何千万円と言うお金を借りて起業したり、尊敬する経営者やスポーツ選手にどうしても会いたくて海を渡ったりする、そんな人は滅多にいません。同じように「私の強みは頭脳明晰なところです」なんて言ったところでIQが180ある人なんて滅多にいません。

何を的外れなことを言ってるんだと思うかもしれませんが、上には上がいるということは常日頃意識しておくといいと思います。僕も過去に自分の強みは「文章」と「執筆」と書きましたが、それも大した強みではないです。本当に文章を書く才能がズバ抜けているならばとっくに出版社からスカウトされて100万部を超えているベストセラーを生み出しているはずです。本当に商売の才能があるなら、すでに起業して何億という年商を上げ事業を売却していることでしょう。全くそんなことができていない時点で僕に強みなんてものは大したものじゃありません。実際に同世代で僕と比べものにならないくらい結果を出している人たちを目の当たりにし、日々無力感に苛まれています。ただそこで絶望して終わるのではなく「同じ人間なんだ僕だって全力で打ち込めばできるに違いない」とやる気を出すことが大切です。

少しうまくいって「自分は天才だ」と有頂天になるのが一番危険なんですね。天狗の状態で調子に乗ってしまうと痛い目を見ます。僕は周りがびっくりするくらい超ポジティブなので天狗になって大失敗をすることが多く、今では常に上には上がいることを意識しています。

さて、じゃあ強みなんてものは存在しないのかと言うと、決してそうではありません。今僕が触れた、IQが180あったり起業して何億も稼いだりと言った強みは、かなり稀なズバ抜けた強みです。10万人に1人くらいの圧倒的な力。これを持った人は少ないのは事実です。じゃあ僕らはどうすればいいのか。僕なりの答えがあります。

例えば絵を書くのが得意な人がいるとしましょう。彼が本当に絵の才能があるならば、若くして新進気鋭のアーティストとして名を馳せメディアには引っ張りだこ、名声を欲しいがままにしているはずです。しかし現実は厳しく、とても絵一本では食っていけないのが現状です。彼の絵の力は、100人に1人くらいの実力としましょう。普通の人からは「上手」と褒められますが、アートの世界では全く歯が立ちません。

ではどうすればいいか。

ここで役に立つのが「100人に1人の才能を2つ掛け合わせよう」というアイデアです。聞いたことがある方も多いかもしれません。例えば絵が得意な人が100人に1人レベルのAI(人工知能)の知識を付けたとします。100人に1人程度なので、自分でAIを作れるまでの技術は必要なく、大まかな仕組みが分かっている程度だとします。ここで、本で難しく専門用語で解説されているAIについて、自慢のイラストで誰でも分かりやすく解説するとします。すると100人に1人の絵の才能と、100人に1人のAIの知識を掛け合わせて、1万人に1人の強みを手に入れることができるわけです。AIをイラストで解説という新境地を開拓しSNSで発信していけば、大きな反響を得られるかもしれません。ゆくゆくは書籍化や、AIベンチャーに広報担当として入ることもあるかもしれません。

大事なのは才能の掛け合わせという考え方です。例え100人に1人のそこまでレアな強みじゃなくても、また別の100人に1人の強みと掛け合わせることで1万人に1人の強みになるんですね。ここから先は皆さんもお分かりでしょう。同じように100人に1人の強みを開拓し、また掛け合わせ、100万人に1人、1億人に1人とどんどん希少価値を上げていけばいいのです。

なので僕含め他を圧倒するくらいの力がない人は、とにかく自分が興味ある分野に片っ端から飛び込んでみて百人に1人のレベルになるまで継続して努力するのがベストだと思います。仮にその分野で自分の力に限界を感じ、1万人に1人の力を手に入れることができなくても、また別の自分の好きなことに挑戦し力を付ければ、才能の掛け合わせによって他の人にはない強みを手にすることができるのです。もし今、自分の強みって何なのか分からないと悩んでる方がいましたら、何かひとつの強みを見つけるのではなく、いろんな得意なことを掛け合わせてみることを考えてみてはいかがでしょうか。

僕も文章や商売の才能も1万人に1人の超ズバ抜けたものではありませんが、100人に1人程度のレベルではあるかと思います。これを掛け合わせれば1万人に1人。同じく大好きな筋トレも、大会に出て何万人の頂点に立てるレベルのものではありませんが、100人に1人くらいのレベルではあります。これを掛け合わせて100万人に1人。その他イベント運営や英語など自分が得意なことを掛け合わせることで1億人に1人、100億人(!?)に1人の強みになるわけです。

もちろんここまで話したように単純な掛け算で何万に1人の強みを本当に得られるわけではありませんが、この考え方ができるだけでより柔軟に将来を考える手助けになると思います。今現在の自分が100人に1人の得意を持っていなくても、努力次第で何でも手に入れることができます。今自分に強みなんてないと悩むのではなく、これから作ればいいのです。むしろ今の自分にある強みを見つけるだけでは何の成長もありません。既存の強みを見つけることに時間を割く、自分が欲しい強みを手に入れるために頑張る方がより生産的ですよね。新境地を開拓していきましょう。

ぜひ皆さんも自分の好きなことに飛び込んで、いろんな強みを見つけてみてください。例え何万人に1人のズバ抜けた才能がなくとも、いろんな得意を掛け合わせることで希少価値のある何万人に1人の人物になることができます。皆さんの挑戦を心より応援しています。それでは素敵な1日を。

 

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