就活生がIR資料解説してみたシリーズ、バンバン行きます。
今回は誰もがご存知「TOYOTA」
YouTubeの方にはすでにアップしてあるのでぜひチェックしてください!
今回はそんなトヨタのIR資料を解説していきます。例のごとく「トヨタ IR」でググり資料を開きます。
最新の「決算報告資料」を掲載しております。トヨタは企業価値を持続的に高め、ステークホルダーの皆様とともに、安定的・継続的…
決算報告のプレゼンテーション資料を開きました。さすがクルマのトヨタ。かっちょええクルマが表紙です。
気になった点だけ書き連ねていきます。
この資料は2019年の1Qのもので、前年同期と比べ、全体の販売台数は伸びています。
地域別に見てみると、ほとんどの場所で伸びているのですが、アジアだけ下がっています。
気になったのが「為替変動の影響等により減益」という記述です。
為替の変動っていうのは、ニュースでやってる1ドルが107円で、円高とか円安とか言ってるアレです。
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上記のサイトにあるように、例えば30,000ドルのクルマを1ドル90円のときに買ったとします。
日本円に換算すると
30,000×90=2,700,000
270万円になるわけです。
ところがどっこい、1ドル80円のときに買うと
30,000×80=2,400,000
240万円と、同じクルマなのにグッとやすくなりました。
この場合、1ドルが90円から80円になったので
円安か、円高かでいうと...
円高です。
言い換えれば1ドル買うのに90円必要だったのが、80円で買えるようになった。つまり、円の価値が高くなったってことですね。だから円高。
しかし自動車業界に置き換えると、同じ3万ドルで売ってたクルマが、1ドル90円から80円になると、売り上げが30万円減ってしまうわけです。
これが為替変動による影響です。
実際には10円も変動することは滅多にありませんが、1円くらいの変動ならよくあります。
1円くらいなら大したことないでしょ...
と思ったそこのあなた。
さっきの資料で、トヨタは2019年の1Qで230万台売ってました。
単純に、一台1万ドルとして、230万台売れたと計算すると、売り上げが
1万ドル×230万台=230億ドルです。
では為替が、1ドル110円から、1ドル109円の円安になったとすると...
230億ドル×110円/ドル
=2,530,000,000,000円=2兆5300億円が
230億ドル×109円/ドル
=2,507,000,000,000円=2兆5070億円と
なんと一円円高になっただけで230億も売り上げが減ってしまったんです。
こちらのサイトをみるとさらに理解が深まりますが、とにかく為替の影響を半端なくウケるのが自動車業界です。
以前に「自動車業界へのアベノミクス効果は今後も期待できるのか?」でも触れましたが、自動車業界は「機動的な財政出動」「大胆…
さて、そんなトヨタですが、今後は以下の項目に力を入れるそうです。
抑えておきたいのは「EV」と「MaaS」です。
EVは"Electric Vehicle"つまり電気自動車の略です。
MaaSは”Mobility as a Service”です。
簡単にいうと、スマホ一台で電車やバス、タクシーの予約から支払いまで完了できる移動サービスのことです。
UberやDiDiがそうですね。
ブログでも紹介しましたが、GrabもMaaSの一つです。
日本ではMaaSがだいぶ遅れをとってるように思えますが、今後は注力して発展させていくとのことで楽しみです。
MaaS(マース)は、カーシェアのような新しい移動手段として注目を浴びる次世代交通サービスです。2050年には世界人口の…
以上、トヨタのIR資料をざっと解説しました。ぜひ出てきた単語をチェックしてみてください!!!
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