【北欧一人旅】ノルウェー編 ムンクの叫びに会いに行こう

 

 

<北欧一人旅前回の記事>

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コペンハーゲンから17時間の船旅を終え、午前10時、僕はノルウェーの首都オスロに到着した。

 

まず目に入ったのがオペラハウス。

スロープが屋根まで続いていてそのまま屋上に登れる。

ノルウェーらしい白と青を基調にしたデザインだ。

 

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気温は低い。13度くらいだ。船でたくさん眠れたのですこぶる体調がいい。この調子で旅を続けよう。

 

まずあるものを買いにオスロ中央駅まで歩いた。

 

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向かった先はこちらのOslo Visitor Centre

場所が分からないので駅員さんに聞いたらとても親切に教えてくれた。

 

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すらっとした北欧美人のお姉さんからこちらのオスロパスを買った。

 

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コペンハーゲンカードと同様、バス、トラム、電車に無料で乗れ、ほとんどの美術館や博物館にも無料で入れる。

 

 

24時間券: 395 NOK (約5,400円)を購入。

デンマークの通貨はデンマーク・クローネ(DKK)だったが、ノルウェーからはノルウェー・クローネ(NOK)に変わる。

 

1NOK=14円くらいだ。

 

そしてこのオスロパスは学割が使えた。自分の大学の学生証を見せると「何が書いてあるか分からないけど割引しとくね」と言われた。惚れてしまいそうだ。

 

学割は20%引きで、4400円ほどで買うことができた。コペンハーゲンカードが7100円だったことを考えるとかなり安い。しかしガイドブックやサイトではあまり紹介されいなかったので、まだ日本では地名度が低いのかもしれない。ぜひ使ってみてほしい。

 

さて、オスロカードを手に入れ、いよいよ観光スタート。

 

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地下鉄に乗り、Tøyen駅まで行く。7分くらいで到着した。

外に出るといつの間にか青空が広がっている。

空だけは日本もノルウェーも変わらないなあなんて海外旅行に行ったら誰もが思いそうなことを考えながら歩く。

 

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お目当てはこちらのムンク美術館。

そう、「叫び」で有名なあのムンクはノルウェー出身なのだ。

 

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しばらく歩いて到着。平日だからか全然人がいなかった。

 

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北欧の美術館は大きな荷物を持って入るのがNGで、ロッカーに預けなくてはならない。ネットにはコインロッカーのための硬貨が必要とあったが、まだ現金を持っておらず不安だった。が、さすが北欧。ボタン式のロッカーでコインは不要だった。

 

 

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入り口で手荷物検査を受け入館。料金は100NOK=1400円。

もちろんオスロパスで無料で入れる。

 

大きな展示室にムンクの作品が並べられている。

 

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ムンクといえば「叫び」だが、それ以外の絵も評価が高い。

こちらの絵は見覚えがあった。大学の授業だったかな。

 

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淡いタッチが面白い。

 

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ムンクの知らない絵を楽しむことができた。雰囲気も落ち着いていてとてもいい。

 

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でも

 

え、「叫び」はどこ???

 

他の展示室を探したが、そもそも展示室が他にない。え?

 

僕と同じ状況なのだろうか。

「叫び」どこやねんって感じの観光客がキョロキョロしていた。

 

結局見つからなかったので係りの人に聞いてみた。

なんてあの「叫び」のポーズをして、これどこですか?と聞くと

「ここにはないよ。オスロ国立美術館にあるよ。」と言われた。

 

ここじゃないんかい!

 

ろくに確認せず、ムンク美術館なんだからあるだろと思ってきたがとんだ間違いだった。

 

慌てて外に出て駅に戻る。

叫びは無かったが、それでもムンクの作品をたくさん鑑賞することができた。ぜひオスロを訪ねた際には足を運んでほしい。

 

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再び地下鉄に乗りオスロへ。

 

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ここでお腹が空いたのでランチをしにレストランへ。

地球の歩き方でオススメされていたDOVREHALLENへ行った。

 

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12時だったが店内は北欧って感じの優しそうな大柄なおじいちゃん達が楽しそうにお話ししているだけで、他に客は僕しかいない。

 

とても明るいおばちゃんが出てきて早速注文。オススメのスクランブルエッグとサーモンのオープンサンドイッチを注文。

 

テーブルには小さな蝋燭がともり、猫の置物の向こうにはオスロの街並みが見える。

とても気分がいい。

 

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すぐに料理が運ばれてきた。

パンの上にスクランブルエッグとサーモンが乗っかっている。

お値段88NOK=1230円ほど。

物価が北欧一高いノルウェーだが、ちゃんとしたレストランでちゃんとしたランチを頼んでこの値段は安い。

 

さあ、肝心のお味は...

 

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まじでうまい。

 

本当に美味しかった。まじで。この旅行中食べたものの中で一番どころか、今年食べたものの中で一番うまかった。なんだこれは。

 

おばちゃんが持ってきた色々なソースを試しながらサーモンを食べる。本当にうまい。なんだこれ。サーモンと卵とパンのシンプルな組み合わせでどうやったらこんなに上手くなるんだ。おそらくこの時僕は世界一幸せそうな顔をしていただろう。

 

あまりに美味しくてお会計の時におばちゃんに「本当に美味しかった。日本人に紹介します!また絶対来ます!」と伝えた。まさか僕がTwitterに1万8000人フォロワーを抱え、月間40万PVを誇るブロガーだとは思いもしなかっただろう。

 

日本のみなさん。オスロに行ったらぜひDOVREHALLENに行ってください。本当に。めちゃめちゃ美味しいです。記事を書いてる今も食べたくて仕方がない。

 

 

歴史あるお店だったが、カードが当たり前のように使えた。ちなみにノルウェーでは一度も両替せず、完全にキャッシュレスで観光することができた。さすが北欧だ。

 

さて、ランチを済ませトラムに乗る。トラムは路面電車のことで、北欧ではいたるところをトラムが走っている。

 

街中には寿司がたくさんあった。ノルウェーは海洋国家だ。肉より魚をよく食べる。そのため寿司が受け入れられているのだろう。

 

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さて、トラムに乗ってオスロ国立美術館に到着。

さすがは歴史を感じさせる造りだ。

 

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入場料は100NOK=1400円。これもオスロパスで無料。すごいね。

 

ここも写真撮影は自由。興味を引くアートがたくさんあった。

 

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僕はずっとノルウェーに行ってみたかった。

その理由の一つが、ノルウェーの雰囲気が僕に合っていると思っていたからだ。

 

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以前地理の勉強でノルウェーについて調べたのだが、ノルウェーはとても寒く、日が照る時間も少ない人口500万人少しの小さな国だった。

ちなみに面積は38万5000㎢。日本が37万8000㎢なのでほぼ変わらない。

日本と同じくらいの土地にその25分の1の人口しか住んでいない。

 

そして国土を広大な森林で覆われている。北には氷河があり、氷が削ったフィヨルドがどっしりと構えている。

 

そんな大自然と寒さと共生し、発展してきたノルウェーにはどこか陰のある物寂しさを感じていた。僕はそんな切ない感覚が好きだ。

実際オスロの街はそこまで人も多くなく、静かで落ち着いていた。

時折吹く冷たい風に耐えながら歩く北欧の人たちをみながら、このノルウェーという国に引き込まれて行った。

 

実際に絵画の方も、何か物寂しさを漂わせる雰囲気があった。

 

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特にこの病床に伏せる少女のこちらをじっと見つめる目が印象的だった。

 

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さて、そんなノルウェーの芸術作品を見進めてていくと、ついにあの作品に出会った。

 

そう、「叫び」だ。

 

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みなさんこれがかの有名な「叫び」ですよ!ドーン!

という感じではなく、色々作品が置かれた部屋の片隅にポツンと置かれていた。

しかも意外に小さく、91cm×73.5cmしかない。

 

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ただ観光客にはとても人気で、みんな絵の前で「叫び」のポーズをして写真を撮っていた。

僕と同じで一人で来てた人に「写真撮りましょうか?」と話しかけ、彼女の写真をとる代わりに僕の写真も撮ってもらった。いい思い出ができた。

 

念願のムンクの「叫び」との対面を果たした僕は博物館を後にし、そのまま歩いて次の目的地へ向かった。

 

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20分ほど歩いてついたのがこちらのノルウェー王宮。大きい。

 

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広場にはストリートミュージシャンがいて、この光景によく会う明るいメロディが奏でられていた。

 

小高い丘の上にあり、オスロを見渡せる。

 

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王宮の中を見学しようと門まで行き、兵隊の格好をしたハンサムなお兄さんたちに尋ねたらなんとつい先週に終了したとのことだった。来年の夏にまで閉館しているらしい。

「来年もオスロに来てね」とブロンドヘアのイケメンなお兄さんたちに言われ、それだけでもうハッピーな気分になった。

 

公園の中を散歩する。

 

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まだノルウェーについて5時間もたってないが、なぜかオスロの街に実家のような安心感を覚えた。

僕が憧れていたノルウェーは、僕が思っていたより遥かにノルウェーだった。

こんな国で暮らしたい。ここまで強く思ったのがこれが初めてだった。

 

優しい人々、豊かな自然、美味しいご飯、個性豊かなアート。

 

僕がノルウェーに求めていたもの以上のものをすでに感じ取ることができた。

 

さて、再びトラムに乗り次の目的地へ。

 

オスロの旅はまだまだ続く。

 

 

 

 

 

 

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