1. すごい著者が書いているのに無料で読める
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の著者・中島聡氏はとんでもない経歴の持ち主で、簡潔にいうとWindowsのパソコンの右クリックを作った人だ。マイクロソフトで長年働き、あのビルゲイツとも仕事をしたことが何度もある。
そんな中島聡氏が、マイクロソフトの開発というとんでもなくタスクに終われる日々で学んだ「爆速で終わらせる仕事術」について本書では紹介されている。
ちなみにこちらは2019年10月11日時点でAmazon Prime会員であれば無料で読むことができる。普通に買ったら一冊1490円する本が無料で読める。一般会員で年会費4900円、学生なら2450円なので、これ読んだだけでだいぶ元が取れるし、他にも面白い本がいっぱいあるのでまだの人は使おうマジで。Amazon Primeは現代の基本的人権。
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2. なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
ではさっそく「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の納得したポイントについて紹介していこう。
まず中島氏は「ラストスパートこそ諸悪の根源」と主張する。
理由は簡単。日本にはびこった「なる早で」という期限を設けないアバウトな仕事の頼み方が
「まだいいだろう」
「そろそろやるか」
「あれ、終わらないかも...」
「徹夜で仕上げるぞー!」
という締め切りギリギリになって本気を出し、どうにか終わらせ、また次の仕事も最後に頑張って終わらせるという悪循環に陥らせているのだ。
仕事を期限内に終わらせるためには「いつまでにここまでやって出す」という明確な機嫌が必要なのだ。なる早は諸悪の根源。自分に対して目標を課すときも明確な期日を設けよう。
3. ロケットスタート時間術
中島氏は「ロケットスタート時間術」というオリジナルの仕事術を実践している。
中島氏は仕事をもらうと必ずこう決めている。
「期間が10日の仕事をもらったとすると、必ずはじめの2日間で終わらせる。」
つまり期日までの残り時間の2割でほとんどを終わらせるということだ。
1372/2478から引用
そしてこの二日に尋常じゃない集中力をかける。このことを「界王拳」と彼は呼ぶ。そう、あのドラゴンボールの孫悟空の技の名前だ.
(僕はドランゴールに全然詳しくなくて分からなかったが。)
その「界王拳」も全ての仕事に使うわけではない。「メールを返す」や「店を予約する」といったそこまで集中力を使わない仕事には使うべきではない。界王拳の無駄遣いだ。プレゼン資料作成やアイデア出しなど労力を使う場面で界王拳を使い、一気に終わらせようというのが最強の時短術なのだ。
中島氏がこの「はじめの2割の期間で終わらせる」を主張するのは「2:8の法則」からきている。
2:8の法則は「パレートの法則」とも呼ばれる。
顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則のことだ。
パレートの法則とは、「2:8の法則」とも呼ばれる。 顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則のこと…
他にも
- 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
- 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
- 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
- 住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
- プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。
などいろんな事象にも適用されることが知られている。
はじめの2割の期間で終わらせ、残りの8割の時間は「流しの作業」にあて余裕を持って仕事をすることで完成度も上がるのだそうだ。
また作業するのに適した時間は早朝らしい。
これは僕も完全に同意で、早朝はメールもLINEも飛んで来ないし、周囲の雑音も少ない。一番作業に集中できる時間なのだ。
こうした仕事術を彼は「ロケットスタート時間術」と呼ぶ。
まとめると
- 全ての仕事をスタートダッシュでこなし納期を導き出す
- 最初の2割の期間でほぼ全ての仕事を終わらす
- 2割の期間で終わらなければ期限を伸ばしてもらう
- 仮眠をとり、マルチタスクをやめる
以上だ。とにかくはじめの2割の期間に全てをかけ、それで終わらなければ納期を伸ばしてもらうことでトラブルも避けらる。
4. さらに効率化するために
以上を元に実際に「ロケットスタート時間術」を実践してみた。
まず朝起きる時間が遅くなりがちだったので、かつてのように6時起床(朝は邪魔がなく集中できる)に戻し、起きたら黙って机に向かい、スマホは遠くに置き(マルチタスクをやめる)、ガーッと7時半まで(なる早をやめ期限を設ける)ブログを書いた。
実はみなさんが読んでいるこの記事はロケットスタート時間術を元に書いている。
いつもより集中できかなり早く記事が終わった。
ここで感じたのが、先日紹介した「アウトプット大全」と組み合わせることでさらに仕事が早く終わる。
こちらの記事で「アウトプット大全」から学んだこと、いきなり書き出す前に手書きで構造を書き出し、アウトラインを作ってから作業に移す、を実践してみたのだが
最近こんな本をいただきました。「アウトプット大全」学びを結果に変えるアウトプット大全posted with ヨメレバ樺沢 紫苑 サンクチュアリ出版 2018年08月03日楽天ブックス[…]
「アウトプット術」と「ロケットスタート時間術」を組み合わせたことで、仕事の質も効率もかなり上がったと感じた。
具体的にいうと
1時間半で書ききると決める(ロケットスタート時間術)
スマホを触らない(ロケットスタート時間術)
書きたいことをバーっと書き出す(アウトプット術)
構造化する(アウトプット術)
一通り書いたら流しで確認(ロケットスタート時間術)
という感じだ。
本で学んだことは単体で使うのではなく、いろんな本と組み合わせることでさらなる力を発揮する。
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」はAmazon Primeで無料で読めるので、ぜひ登録して読んでみてほしい。あなたの仕事も明日から終わるようになるはずだ。
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